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新コレクション「エジェリー」を祝い、 2 世紀に渡る女性用時計が特別来日展示 ヴァシュロン・コンスタンタン銀座ブティックにて 2020年12月15日~29日

•18世紀の変わり目からヴァシュロン・コンスタンタンの創意あふれる時計づくりの世界を優雅に彩ってきた女性向けの時計
•さまざまな芸術的な潮流を忠実に映し出すこの時計づくりの豊かな遺産を紹介するために、ヴァシュロン・コンスタンタンは、所蔵するヘリテージ・コレクションから女性
用モデルを10点セレクト
•2020年2月に発表した新コレクション「エジェリー」を祝い、ヴァシュロン・コンスタンタン銀座ブティックにてオートクチュールとオートオルロジュリー(高級時計製造)の2つの世界が出会った敬意を表明

2020年11月東京–今年発売された新しいヴァシュロン・コンスタンタン・コレクション、「エジェリー」は、オートクチュールとオートオルロジュリー(高級時計製造)の2つの世界が出会い、それぞれが結びつける共通の価値観に敬意を表しています。

この期間限定のポップアップストアでは、ヴァシュロン・コンスタンタン銀座ブティックがエジェリーの世界観を表現した空間と化し、展示される時計は、メゾンがプライベートに保存するヘリテージ・コレクションから選んだセレクションでオートクチュールとの緊密な関係をあらためて浮き彫りにし、2世紀以上に渡って女性用の時計の創作に取り組んできたことを証明します。

オートクチュールとオートオルロジュリー(高級時計製造)は、密接な関係があります。オートクチュールのメゾンは、20世紀の半ば以来、アトリエでの服づくりからファッションショーに至るすべての活動をコード化する一連のルールに支配されてきました。

当然ながらこの徹底的に厳格な規律に刺激を受けた各メゾンの想像力がオートクチュールのスタイルやラグジュアリー、クオリティといったすべての世界を形成しています。ヴァシュロン・コンスタンタンなど、これに対するオートオルロジュリーでも同じようにしていくつもの教えが固く守られています。

これによって、職人技や知識の融合から生まれるその時計が確かなオートオルロジュリーになるのです。ヴァシュロン・コンスタンタンがオートクチュールと共有している点は、独創的な創作に専ら意を注いで申し分のないクオリティを実現することや、メティエ・ダールならではの職人技への取り組みです。

そしてまた、女性の分野に触れなくては、この密接な関係を想起させるのは困難です。女性の分野は、オートクチュールの表現にとって特別な場であり、ヴァシュロン・コンスタンタンでは、2世紀以上に及ぶアーティスティックな感性を体現する場でもあるのです。

フェミニンなオートオルロジュリー

女性たちは、歴史の非常に早い時期から時計製造に関心を抱いてきました。多くは時計というオブジェで自身の装飾を引き立てるのが目的で、中には特異なものもありましたが、一般的には通常はジュエリーとしての時計でした。

とはいえ、これらの品の実用性が無視されていたわけではなく、女性向けのリピーター・ウォッチやカレンダー・ウォッチがたくさん作られていたことがその証拠です。しかも20世紀前半に腕時計が普及する以前に腕に時計を初めて着けたのは女性でした。

ヴァシュロン・コンスタンタンは、18世紀の変わり目に初めて作られた女性用の懐中時計から、現在のエレガントなレディス・ウォッチに至るまで、あらゆる時期に足跡を残してきました。完璧に体にフィットする素晴らしいオートクチュールのように、これらの時計はすべて夢や情熱を掻き立てます。

ヴァシュロン・コンスタンタンのヘリテージ:今なお生き続け、インスピレーションをもたらす至宝

ヴァシュロン・コンスタンタンのヘリテージ・コレクションには、1300点以上にものぼる時計が含まれ、レディス・ウォッチの分野における創作にも並外れた勢いがあったことを物語っています。

歴史に残る最初のものは1815年に遡ります。このイエローゴールド製の懐中時計は、ケースバンドに繊細な花を象った彫金が施され、ガーネットがそのモチーフを引き立てるデザインに特徴があり、メゾンが早くから女性向けに特別な注意を払っていたことを示しています。

機能的な時計や儀礼用の時計であれ、ジュエリー・ウォッチやスポーツ・ウォッチを問わず、ヴァシュロン・コンスタンタンが女性用として創作した時計は、常に芸術的な潮流を取り込むことができ、その時々の衣装のトレンドや、女性の社会的地位の変化、彼女たちの望みや、さらには自由奔放な気持ちに合わせることができました。こうしたレディス・ウォッチは、1800年代からヴァシュロン・コンスタンタンの最も熟達した時計づくりに絶えず影響を与えてきたのです。

2世紀に及ぶ創作の軌跡を1回の展示会で振り返る

ヴァシュロン・コンスタンタンは、女性に向けた時計づくりの2世紀を描き出すためにヘリテージ・コレクションからいくつかの時計をシーン毎に選びました。特別なイベントのために服をデザインする偉大なクチュリエと同じようにして、ヴァシュロン・コンスタンタンは、良きセンスの持ち主にとって「アクセサリー」の時計は不可欠なオブジェという点を考慮しながら、そのほか「ガラディナー(夜会)」や「アフタヌーンティータイム」、「ランチタイム」や「カクテルパーティー」と、それぞれのシーンでまとうファッションに合った時計を選びました。

ガラディナー(夜会)-全体に宝石をあしらったゴールドとプラチナの女性用腕時計、タペストリースタイルのシルバー文字盤(1918年製造)

アールヌーヴォーの華麗なスタイルが依然として人気を博していた20世紀初頭に腕時計が女性の手元でも存在を主張し始め、時間を告げるジュエリーとしての特別な表現手段をもたらしました。

ビーズセットのブリリアントカットダイヤモンドで美しく引き立てられたベゼルからベゼルセットのアンティークカットダイヤモンドで豊かに装飾が施されたブレスレットに至
るまで、全体に貴石を配したこのヴァシュロン・コンスタンタンのゴールドとプラチナのモデルといったイブニングウォッチでは特にそうでした。この控えめなデザインのガラウォッチは、ジェムセッターの巧みな手仕事によってソフトな渦巻模様が繊細に表現されています。

ガラディナー(夜会)-ダイヤモンドをあしらい彫金を施したトノー型ケースの女性用腕時計(1929年製造)

ヴァシュロン・コンスタンタンがアールデコ運動のデザインコードを腕時計に取り入れた1920年代、丸型から解き放たれたケースの輪郭は、オーバル(楕円)やレクタングラー(長方形)、スクエア(正方形)、あるいはこの1929年のモデルのようにトノー(樽型)を生みました。

またこの腕時計の可動ラグは抜群の快適な装着感をもたらしました。時計の装飾に理想的な性質が備わる素材としてプラチナを頻繁に用いる一方で、メゾンの創造力はジュエリーの奥深く錯綜した領域の探求によっても表現されました。いわゆる“フォルム”(非ラウンド型)と呼ばれる特別な形にデザインされたこのプラチナのハイジュエリーウォッチは、まさにヴァシュロン・コンスタンタンの美的デザインを語るシグネチャーになりました。

アフタヌーンティータイム-イエローゴールドとシャンルヴェ・エナメルの女性用ペンダントウォッチ(1834年製造)

時計を腕に着ける以前の頃は、女性たちはペンダントとして着けて楽しみました。花から着想したモチーフを繊細な多色のシャンルヴェ・エナメルでカバーに描いたこのペンダントウォッチもそうです。

ケースバンドには花と葉のモチーフが彫られ、シルバーの文字盤にはギヨシェ彫りでタペストリー模様があしらわれています。この時計は、極めて装飾的なジュエリー・ウォッチを好んだ当時の女性らしい嗜好を証明していて、それにはヴァシュロン・コンスタンタンが一貫して培った芸術的な職人技の熟達が少なからず求められました。

アフタヌーンティータイム-イエローゴールドとエナメルの女性用ブローチウォッチ、ダイヤモンドおよびパウンス装飾の彫金によるレリーフのアップリケ(1901年製造)

19世紀から20世紀にかけての時期は、女性用の時計といえば、一般的には依然として儀式用の装身具や貴重なジュエリーとみなされていました。そうした装飾には、ヴァシュロン・コンスタンタンが常に率先して育成してきた熟達のアルティザンたちの専門技術が招集されました。

この1901年の時計は、宝石をセットし、エナメルの花で飾ったブローチには、そうした職人技が見事に表現されています。またイエローゴールドのケースは、パウンス装飾の彫金の技法が特徴になっています。この繊細で元に戻すことが不可能な彫金の作業は、金属に彫刻を行うために素材を除去し、レリーフ効果を作り出します。

最後の仕上げは、花の装飾を加えるためにエナメルの専門職人に委ねられ、花モチーフもまたビーズセットのダイヤモンドが引き立てます。

ランチタイム-プラチナの女性用ペンダントウォッチ、ダイヤモンドとルビーをセット、吊り下げチェーンにもダイヤモンドをセット(1925年製造)

特別な宝石のセッティングによってアールデコの典型的な幾何学デザインを際立たせたこのプラチナの女性用ブローチウォッチは、この種の時計の手本です。ダイヤモンドとルビーを完璧にシンメトリーに配置しながらも、複雑ではなく楽しげな雰囲気を醸すこの時計はまた、超小型ムーブメントによって時計技術の傑作にもなっています。

宝石を美しくあしらって上品かつ繊細に作られたこのモデルに完璧にマッチする7リーニュ(2.15 x 6.5 mm)のムーブメントは正真正銘の技術的偉業を語っています。

ランチタイム-リンクがカーブしたブレスレットに彫金を施したイエローゴールドの女性用“シークレット”ウォッチ(1946年製造)

1940年代以降、アールデコの幾何学デザインは、より自由奔放で活力にあふれたフォルムへととって代わられ、そこにはこの時代に行き渡る自由の精神が反映されていました。

時刻も示すジュエリーとして考案された“シークレット”ウォッチは、この時代の変わり目に特に人気を博し、ヴァシュロン・コンスタンタンは、それを実際に作ることでは他に抜きん出ていました。カーブした幅の広いリンクが特徴のブレスレットに彫金でテクスチャーのようなモチーフを施したこのイエローゴールドの時計は、まさにそうした一例です。

一段とボリューム豊かなこの時計は、ラグのデザインに綿密な手が加えられてケースがブレスレットの中に一体化されているように見えます。

カクテルパーティー-イエローゴールドにダイヤモンドとルビーをセットした女性用“ベルト”ウォッチ(1953年製造)

1950年代は戦後ブームの幕開けを告げ、この開放と繁栄の時代に勃興した芸術的上の冒険的企ては、大胆な形状や予想もしないタッチ、反逆的な遊び心のアプローチといったかたちで世に現れました。そして女性用の時計も、さまざまなフォルムや巧妙にミックスしたジャンルへと範囲を広げる創作表現の場になりました。

“リストベルト”のように仕立てたこのイエローゴールドのメッシュブレスレットは、ブリリアントカットのダイヤモンドとルビーをビーズセットした特徴的なバックルが備わり、装飾を凝らしたカバーの下に時計が隠れる“シークレット”ウォッチのデザイン。極めてエレガントなスタイルを放つこの時計には、型破りのデザインの紛れもないヒントがあります。

カクテルパーティー- 8角形のホワイトゴールドの女性用腕時計、ラピスラズリ文字盤およびメッシュブレスレッ(1972年製造)

自由奔放な1970年代は、ヴァシュロン・コンスタンタンの創造性を育む恐るべき温床となり、以前にもまして特別なフォルムの時計によって活気づきました。それはまた、ラピスラズリのようなハードストーンの文字盤を用い、ファセットを刻んだガラスが巨大なダイヤモンドのように突起で固定された、この1972年の8角形時計のように大胆な創作の時代でもありました。

濃いブルー文字盤の色彩は、ホワイトゴールドのケースと美しいコントラストを成し、完全にラグと一体化し、ポリッシュ仕上げが施されたメッシュブレスレットへと続いてゆきます。

アクセサリー-彫金を施したイエローゴールドの“サプライズ”ポケットウォッチ(1928年製造)

狂騒の20年代は、人々の情熱を新たな世界の探求へと駆り立てました。大西洋横断航路が実現し、異国が目的地になりました。その結果、まったくプライベートな仕方でいつでも時刻が確認できるトラベルウォッチが旅行を通して着けられるようになりました。

そうした女性たちから支持されたのは、ヴァシュロン・コンスタンタンが彼女たちを想定して作った“サプライズ”ウォッチです。この1928年のイエローゴールドのモデルのように、それらは基本的にアールデコ・スタイルから着想して作られ、ジェムセッティングやギヨシェ彫り、エナメルや幾何学模様の彫金といったメティエ・ダールが自由奔放に用いられたものでした。

アクセサリー-ホワイトゴールドにカボションカットのルビー18個を配した“サプライズ”ウォッチ(1929年製造)

ヴァシュロン・コンスタンタンは、1920年代にアールデコのデザインコードを取り入れました。時計の形状は次第にバリエーションが増え、オーバル(楕円)やレクタングラー(長方形)、スクエア(正方形)、アシメトリーといった純然たる厳密なラインのケースへ と多岐に及び、通常は色の異なる二種類の宝石がセットされました。

その創作は活気にあふれるものでした。ジュエリー・ウォッチは、日常生活から華やかなイブニングまで場を問わず着けられる時計を求める女性たちの要求に合わせて一段と控えめで目立たないモデルが加わるようになります。

そこでヴァシュロン・コンスタンタンは、ホワイトゴールドにカボションカットのルビー18個を配したこの1929年に“サプライズ”ウォッチにあるようなポケットウォッチを少数ながらも作り続けました。

VACHERON CONSTANTIN

1755年に創業したヴァシュロン・コンスタンタンは、265年以上にわたり一度も時計づくりを中断したことがない、時計製造の分野で世界最古のマニュファクチュールです。何世代にも渡る名工たちによって培われた時計づくりの卓越した技術と洗練されたスタイルを途切れなく代々継承し、そこに根差す輝かしい遺産を守り続けてきました。メゾンが創作する時計は、控えめで気品豊かなスタイルに高級時計の素晴らしい価値が体現されています。その一つ一つに、最高峰の職人技と仕上げを維持しながら、ヴァシュロン・コンスタンタンならではの技法や美意識が表現されています。ヴァシュロン・コンスタンタンを代表するコレクション「パトリモニー」や「トラディショナル」、「メティエ・ダール」、「オーヴァーシーズ」、「フィフティーシックス」、「ヒストリーク」、そして「エジェリー」などでは、つねに比類ない伝統と革新の精神が一体になっています。さらにメゾンでは、時計に精通した顧客の方々の難しい要望に応え、“レ・キャビノティエ”部門を通じて特注によるユニークピースの提案も行っています。

ウェブサイト:VACHERON CONSTANTIN

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