ウルベルクUR-112 “Back to Black” 機械式時計が “デジタル”へ踏み込み存在感を放つ
URWERKの「UR-112 Back to Black」は、従来の機械式時計の枠組みを大きく超えた存在だ。ジャンピングアワー、ドラッグミニッツ、デジタルセコンドという構成を採用しながらも、そのすべてを機械的に成立させている点に、このモデルの本質がある。
フルデジタルディスプレイのブラックアウトバージョン。ケースはDLCコーティングを施したチタンとスチールによる複雑な構造を持ち、上部の“ボンネット”は開閉可能。秒単位のデジタル表示、パワーリザーブインジケーターが現れる。
“ボンネット”を跳ね上げて内部の表示機構へアクセスできるギミックは、まるで精密機械やスーパーカーのような印象を与える。実際、このモデルの着想源は、クラシックカーの名車であるブガッティ・アトランティック。流れるようなラインや構造美が、そのまま時計へと落とし込まれている。
最大の特徴は、プリズムによる時間表示。時間と分それぞれの表示は、透明なシリンダーの下で動く三角形のプリズムに表示される。左側はデジタルのジャンプアワー表示で、12個の数字には彫刻が施され、その中にはスーパールミノバが埋め込まれている。右側は、同じシステムで分を表示する。1分単位ではなく、5分単位で回転するドラッグミニッツ表示。フロントに配置されたサファイアウィンドウの中で、時間と分が立体的に切り替わっていく様子は、従来の“針で読む時計”とはまったく異なる体験をもたらす。
内部にはキャリバーUR-13.01を搭載。中央のエネルギーを複数方向へ分配する構造や長いトランスミッションシャフトなど、機械的にも極めて高度な設計がなされている。UR-112は、単なる奇抜な時計では無い。それは、機械式時計がどこまで進化できるのかを示した、ひとつの到達点といえるだろう。
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