在某局で放映中のドラマ、『昭和元禄落語心中』。

原作は漫画であり、アニメ化もされている作品で落語をかじった方なら間違いなく楽しめる作品である。

落語は実際に聞きに行ってみて、初めてその良さが分かるものであり、TVやラジオ、Youtubeなどで観たり聞いたりする事は可能だが、それでは魅力を存分に感じる事は難しいと思う。

落語は一種のドラマであり、噺家は登場人物を幾人も演じ分け噺の内容を深く鮮明に浮き彫りにし聴衆を引き込んで行く。言わば、1人対全員であり、はたまた客との共感によるエンターテイメントとも言える。

落語には古典、新作と種類があり古典は言わずもがな代々受け継がれて来た噺であり、言わば台本のようなものがある。噺家はこの台本の骨となる噺に肉付けを行ない個性を出すのだが…正統派は丁寧に脚色なく演じるのに対し、そうでない噺家も存在する。

噺家により全く同じ演目でも個性が出るので、落語は噺家にファンがつく、言わば贔屓筋と言うやつだ。やはり、噺家によって面白い、面白くないがハッキリしてしまう世界なので、この世界に足を踏み入れるには面白いところから入るに越した事は無い。

かと言って誰から聴きに行けば良いかわからなければ、やはり、アニメや漫画にお世話になるに越した事は無いと思う…
わたし個人としてはアニメから入ると声や雰囲気、だいたいの面白さは伝わるのだと思う。

わたし達40代の世代がキャプテン翼から影響を受け、サッカー少年が数多く誕生したように、アニメからの影響は計り知れない…とくに日本人は、、、

アニメには名だたる声優陣が、本気の落語を演じ分けているから声優さんの演技力に脱帽である。無論、構成による音楽や人の笑い声、場面展開など上手に作り込まれているが、正直、面白いと感じる。

落語は下手な噺家にあたると本当に退屈で苦しい…当人も相当にしんどいと思うが、それだけ厳しい世界なんだとも思う。落語未体験の方、是非、落語をかじってみてはいかがでしょうか?

日常の一コマを、緩やかに面白おかしく話芸で展開して行く様は圧巻です!気軽に聴きに行ってみるのをお勧めします。

「昭和元禄落語心中」アニメ第一期“与太郎放浪篇”ダイジェスト映像
https://m.youtube.com/watch?v=7GDnkMSc94Y

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