【PHILLIPS 】日本中から希少な時計を集めた、 テーマオークションを香港で開催決定!(2024年11月下旬 PHILLIPS香港時計オークションにて)
英国発祥のオークションハウスであるフィリップスは、2024年11月下旬に「香港時計オークションXIX」を開催します。同時に今回は“日本”にまつわるテーマオークション「TOKI-刻-」も企画されています。日本限定モデルをはじめ、日本人の独立時計師の作品、日本在住のコレクターが所有していたトップコンディションの海外ブランドの時計など、日本で発掘した希少な時計が登場する予定です。
オークションでは、メーカーや保存状態がその価値を大きく左右しますが、来歴も重要な要素です。来歴とは時計がこれまで誰の手に渡ってきたものかを示すもので、特にアートの世界では誰が所有してきたか( 誰が価値を認めたか)で価値が大きく変わることもあるほどです。時計オークションでも同様のことが当てはまります。
日本のコレクターは商品を大切に扱うため、コンディションが良好で付属品一式が揃い、購入時の百貨店の包装紙まで綺麗に残っているものをよく見かけます。また日本には情熱的な時計コレクターが多く存在しており、フィリップ・デュフォーのシンプリシティは年間生産本数の半分以上が日本で販売されたり、F.P.ジュルヌは世界で初めて東京にブティックを作るなど、希少な時計が数多く集まることでも知られています。
これまでも歴代最高落札価格を達成したロレックスの「デイトナJPS」や、カルティエの「タンク・サントレ」など、日本からの出品モデルが次々と高い落札額を記録してきました。こうしたことから確かな来歴として世界のコレクターから注目を集める“日本”をテーマとした、史上初のオークションの開催が決まったのです。今回、出品が期待される、過去に落札された時計の一例をご紹介しましょう。(2023年 5月香港オークションより)
Hajime Asaoka
落札価格(手数料込) HK$1,460,500(約2,670万円)/
予想落札価格 HK$40,000 -80,000(約73万~146万円)
2009年に日本で初めてトゥールビヨン搭載ウォッチを製造した浅岡肇。2015年より「独立時計師アカデミー(AHCI)」の正会員となった日本人初の独立時計師。
権威あるジュネーブウォッチメイキンググランプリでは2020年に2部門、2022年に1部門で最終ノミネートまで残った実力派です。この「Tsunami」は2013年製造のシンプルな手巻きスモールセコンドモデルで、シースルーのケースバックからは懐中時計のような16mmの巨大なテンプが魅力です。予想をはるかに超える落札額となって、大きな注目を集めました。
オークションでは日本の独立時計師による特別なモデルも出品される。(予定)一部の収益はチャリティとして寄付される予定です。
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PHILLIPS(フィリップス)東京
東京都港区六本木6-6-9ピラミデビル4階
TEL : 03-6273-4818
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E-mail:tokyo@phillips.com
※東京オフィスでは出品を随時受け付けております。
Edit & Text : Katsumi Takahashi
2024年9月「HORLOGERIE]本誌より引用(転載)