【CADILLAC ESCALADE】キャデラックはなぜ、 アーティストから支持されるのか?

アメリカのミュージシャン、特にヒップホップ系のアーティストのミュージックビデオを見ていると、キャデラック・エスカレードが頻繁に登場することに気づく。アメリカンラグジュアリーを体現したこのクルマは、カルチャーの一部なのだ。ただし、キャデラックが特別な存在になったのは、いまに始まったことではない。
これまでにも数多くのアーティストが、キャデラックをモチーフにした楽曲を手がけているのだ。たとえばロック歌手のブルース・スプリングスティーンは、『キャデラック・ランチ』や『ピンク・キャデラック』といった楽曲を書いている。後者は、ソウルシンガーのナタリー・コールがカバーしたバージョンも人気を集めた。
最新のエスカレードに乗ると、キャデラックがアーティストから愛されるのは、単にステイタスシンボルになるという理由だけではないことがわかる。ウィーンの老舗音響メーカーであるAKGと共同開発したサウンドシステムは、コンサートホールにいるのではないかと錯覚するほど、リアルで立体的な音で包みこんでくれるのだ。レコーディングやライブ演奏を終えたアーティストが、その日に録音した音源を車内で再生するような使い方が目に浮かぶ。
AKGのサウンドシステムは、リリックやXT4など、エスカレード以降に発表したキャデラックの各モデルに搭載される。車両のパフォーマンスはもちろん、極上の音響空間で音楽でも心に潤いを与えるようなブランドだから、アーティストから共感を得るのだ。
キャデラック・エスカレードには、AKG®製サラウンドシステムが装備される。AKGは約70年前にオーストリアのウィーンに創業した音響・録音機器メーカーで、もともとはプロフェッショナル用の機材で知られた。キャデラックとのコラボレーションで開発したサウンドシステムは、AKGが初めて手がけた車載用サウンドシステムということで大きな話題となった。
車両の開発段階からAKGが参画しているので、ヘッドレストなどに適材適所でスピーカーを配置している。
エスカレードのSportとPlatinumuには36個、Premiumには19個のスピーカーが装着される。
SportとPlatinumuの前席バックレストには、12.6インチの独立タッチHDディスプレイを2台装備。2列目シートから操作することで、HDMIやUSB入力でゲームや音楽、映像などのストリーミング再生を楽しむことができる。
強固なボディ剛性や、遮音性能の高いラミネートガラスを採用することで圧倒的な静けさを実現。また、インテリアの素材も最高の音響空間にするよう吟味されている。マイクとスピーカーを用いて、広い室内でも快適に会話ができるような工夫も施される。

全長×全幅×全高 55400×2065×1930mm
車重 2740kg
駆動方式 セレクタブル4WD
エンジン形式 V型8気筒OHV
エンジン排気量 6156cc
エンジン最高出力 416ps/5800rpm
エンジン最大トルク 624Nm/4000rpm
価格 ¥16,400,000~
GMジャパン・カスタマー・センター
Tel.0120-711-276
受付時間9:00~18:00年中無休
キャデラック ジャパン公式サイト:https://www.cadillacjapan.com/
Photos:GM JAPAN
Words:Takeshi Sato
2024年11月「HORLOGERIE]本誌より引用(転載)

