• HOME
  • ブログ
  • AUTOMOTIVE
  • 英国の伝統ブランド「ディフェンダー」が 強力な新型になって日本にやって来た

英国の伝統ブランド「ディフェンダー」が 強力な新型になって日本にやって来た

ランドローバーブランドのアンバサダーを務める三氏もオンラインで登場(左から、プロラグビープレイヤー田村優選手、同・稲垣啓太選手、プロゴルファー原英莉花選手)

最初はオフロードでの高い走破性をめざして開発されたが、いつのまにか、プレスティージがついてきた。ランドローバー・ディフェンダーはそんなクルマだ。レンジローバーほどのぜいたくさはないが、1948年の登場いらい魅力が褪せない希有なモデルある。

初代ディフェンダー(マイナーチェンジは多かったが)は2016年に生産中止となった。そして19年に新型ディフェンダーが登場。2ドア5人乗りの「ディフェンダー90」と、4ドアで7人乗れる仕様まである「ディフェンダー110」の2本立てだ。

さる2020年6月17日に日本でも正式発売となった。初代のデザインをうまく活かしながら、現代的な要素を盛り込んだ、なかなか魅力あるスタイルが特徴的だ。タイヤの存在感をはじめ、いかにも頑丈そうで、力強くて、そしてぜいたくにも見える。

インテリアも機能主義に徹していた初代のイメージを取り込んでいる。当時はインテリアのトリム(内装材)などなく、ドアもダッシュボードも金属むきだしだった。新型もそんな雰囲気を表現している。

シンプルに徹したダッシュボードは、物理的な操作類がかなり少ない現在のデジタルコクピットだから可能になったもので、その意味では、レトロスペティブにみえて、そのじつハイテクという、ユニークな成り立ちなのだ。

遊びの要素を重視しているのも、新型ディフェンダーならではといえる。4つのアクセサリーパッケージ(「エクスプローラーパック」「アドベンチャーパック」「カントリーパック」「アーバンパック」)の設定がユニークだ。加えてアクセサリーは170におよぶという。

価格は「90」が499万円から、「110」が589万円から。エンジンラインナップはまだ発表されていないもののグレードはベーシックな「ディフェンダー」にはじまり「S」「SE」「HSE」と従来のランドローバー車のモデル構成に準じる。

「納車を早くするため」(ランドローバージャパン広報)に、あらかじめパッケージを組み込んだ仕様がまず発売される。それは「キュレーテッドスペック」と呼ばれ、「90」と「110」に設定。全部で5種類がある。もちろん望めば自分仕様のオーダーが可能だ。

オンラインでの発表会には、ランドローバーブランドのアンバサダーを務める、プロラグビープレイヤーの田村優選手、プロゴルファー原英莉花選手、さらに今回新たにアンバサダーに就任したプロラグビープレイヤーの稲垣啓太選手らが登場した。

「ぼくはアウトドア(のアクティビティ)に向いていると思うので、(ディフェンダーは)自分に最適かな」。田村優選手は、エクスプローラーパックを装備したディフェンダー110SEを見ながら、そう語っていた。

写真の車両は221kWの2リッターエンジン搭載「ディフェンダー110 SE」(「エクスプローラーパック」装備)

フロントローからセカンドローへウォークスルー仕様も選べる

「エクステリアサイドマウントギアキャリア」をみる原選手

小川フミオ / ライフスタイルジャーナリスト
慶應義塾大学文学部出身。自動車誌やグルメ誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。活動範囲はウェブと雑誌。手がけるのはクルマ、グルメ、デザイン、インタビューなど。読者の方がたの興味に合致しそうな”いいクルマ”の世界を紹介していきたい。

関連記事一覧