マクラーレンは会社をあげて COVID-19と闘っている
マクラーレンがいま、COVID-19対策への協力として「Ventilator Challange UK」に参加している。これは、先端的な技術や生産設備を有した英国内の企業が、患者のために、人工呼吸器の増産に協力するというもの。
マクラーレンは、なかでも、既存の人工呼吸器の設計にしたがってパーツの供給を請け負っている。加えて、同社内で企画をはじめ、企画管理や購買に携わるひとたちが、スムーズな増産に力を貸しているそうだ。
マクラーレンは、マクラーレン・レーシング、マクラーレン・オートモーティブ、そしてマクラーレン・アプライドの3社で構成されている。
F1などのレースはマクラーレン・レーシング、量産車はマクラーレン・オートモーティブ、そして先端技術の開発はマクラーレン・アプライドが担当している。それらが今回は、力を合わせているのだ。
マクラーレンはこのところ、ゴルフバッグを積んでのロングツーリングも可能な「GT」、サーキット好きのために軽量化を追求した「エルバ」そしてハイブリッドのハイパーGTである「スピードテイル」と意欲的にニューモデルを送り出している。
いま、マクラーレン・オートモーティブでは、3月に工場の生産停止を実施しており、COVID-19が重圧になっているのはたしかだろう。新型はいつデリバリーが開始されるか、やきもきしているひとも少なくないはず。
「でも私たちは力を合わせてこの新型肺炎と闘っていけるのを喜んでいます」という会社のコメントが発表されている。なるべく早い、事態の収束を祈ろうではないか。
小川フミオ / ライフスタイルジャーナリスト
慶應義塾大学文学部出身。自動車誌やグルメ誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。活動範囲はウェブと雑誌。手がけるのはクルマ、グルメ、デザイン、インタビューなど。読者の方がたの興味に合致しそうな”いいクルマ”の世界を紹介していきたい。