• HOME
  • ブログ
  • INTERIOR
  • 【Ritzwell】職人の手しごとが使い手の心を動かす 世界に誇る日本の家具ブランド

【Ritzwell】職人の手しごとが使い手の心を動かす 世界に誇る日本の家具ブランド

使う⼈の愛着を記憶するような家具でありたい。この思想のもと、人の心に寄り添うモノ作りを追求する家具ブランド「リッツウェル」。1992年に福岡で創業したリッツウェルは、オリジナルデザインにこだわり開発を行ってきた。現在、デザインの中心に立つのは代表取締役兼クリエイティブディレクターの宮本晋作。創業者である父・宮本敏明から思想を受け継ぎ、使い心地などの「実用性」と空間を彩るインテリアとしての「審美性」という2つの視点からブラッシュアップを重ねて“リッツウェルらしい”家具を創造している。

思想を体現する場は、福岡・糸島にある自社工場「糸島シーサイドファクトリー」だ。「職人としての美意識や技術力は、快適な空間に身を置いてこそ磨かれる」という考えのもと、2019年に玄界灘を望む風光明媚な場所に開設。職人の多くはリッツウェルで一から家具作りの精神と技術を育んできた生え抜きで、繊細な手しごとで上質な素材に“あたたかみ”というエッセンスを吹き込んでいく。デザイナーと職人が互いの感性をぶつけ合った、図面だけでは生まれない表現もまたリッツウェルの魅力だ。

こうして生まれる家具は海外での評価も高い。2008年に世界最大級の家具見本市「ミラノサローネ国際家具見本市」に初出展して注目を浴び、2016年には同見本市の中でも一流と認められるブランドが並ぶ「HALL5」に、アジア勢として初めて出展する快挙を果たした。その後も「iF DESIGN AWARD」や「Red Dot Design Award」といった世界的に権威のあるデザイン賞をはじめ数多の賞を受賞。また、「ブルガリ ホテル 東京」など世界の名だたるラグジュアリーホテルに採用されている。

愛着を育むためには「作り手」と「使い手」の“つながり”も大切だ。東京・表参道のショップ&アトリエには職人が家具を仕上げていく様子を見学できる仕事場を併設(職人の駐在は不定期)。また、2023年に「Ritzwell Owners Club」を発足し、オーナー限定のセミナーや訪問メンテナンスサービスなどを展開している。作り手から使い手へと伝わる強い想いがリッツウェルの家具をより輝かせている。

2025年に発表された“VELAR (ヴェラール)モデュラーソファ”。「velar」はラテン語の「velare」に由来する言葉で「覆う、包む」という意味。高密度ウレタンフォームを使った座クッションと、ボルスター付きの背クッションが、座る人の身体を優しく包み込む。56アイテムから構成されるモジュール式で、リビング空間やライフスタイルに合わせて自由にカスタマイズできるのも魅力。極上の座り心地を追求したという“CONSTANTINO(コンスタンティーノ)イージーチェア”(写真左)との相性も抜群だ。

細いステンレスフレームに厚革を巻いた直線的なフォルムが美しい“IBIZA FORTE(イビサフォルテ)イージーチェア”。 背の厚革ベルトのしなりとボリュームのある背クッションが快適な座り心地を実現。一針一針手縫いで仕上げた厚革のステッチに職人の技が光る。

まるで浮いているかのような軽やかな天板のフォルムは神社仏閣の反り屋根から着想。日本の伝統的な様式を内包させながらモダンな表情を見せる“IBIZA FORTE(イビサフォルテ)リビングテーブル”は、リッツウェルのアイコン的存在。

存在感のある天板と華奢な金属製の脚部のバランスが端正なダイニングテーブル“MTMテーブル”。厳選した無垢材をていねいに削り出した天板は優しく心地よい手触り。12人掛けの最大W4400タイプを含む4サイズを展開。天板や脚部の素材・カラーの選択肢も広く、好みに合わせてコーディネイトできる。

Information Contact

株式会社リッツウェル
TEL:03-5772-3460
公式WEBサイト:https://ritzwell.com/
お問い合わせ:https://ritzwell.com/form/contact/

SHOWROOM
東京 / 東京都港区南青山2-13-7 マトリス3F
大阪 / 大阪市福島区福島1-1-17
堂島リバーフォーラム2F
福岡 / 福岡市博多区板付5-2-9

SHOP & ATELIER
表参道 / 東京都港区北青山 3-4-3 ののあおやま1F

FACTORY
糸島シーサイドファクトリー
福岡県糸島市二丈吉井3515-1

Text : Aki Nakagawa

2025年11月「HORLOGERIE]本誌より引用(転載)

関連記事一覧