【藤崎聡子の一品×逸品ワイン】シャンパンに 秘められた 存在価値

昆布とかつおの一番出汁 昆布は煮立たせず弱火でじっくり扱うのが良い。かつお節は火を止めてから加える。この手間が素材のもつほのかな塩気をしっかり感じさせてくれる。口に含むとまろやかな旨みが一気に広がる

飲まなければわからないのがワインの面白さ。特に限定アイテムは未知の世界。情報にとらわれず自分の味覚を信じてこそ味わいの可能性、そして将来性を見つけることができるでしょう。

ご自身のライフスタイルの中で投資について意識されている方もいらっしゃると思います。市場はさまざまなものに溢れておりどのようなものに将来性があるのか、価値が上がるのか、調べれば調べるほど未知の世界であると感じています。ワイン、というアイテムもその一つ。どのような銘柄を、どのようなルートで購入して、徹底した温度・湿度の管理下でどのくらいの期間寝かせている=熟成させる=のか、それに価値がついてくるのか。

嗜好品の世界だからこそのこだわりと由緒正しき扱い方。1本を決めるまでに非常に多くのデータが必要です。一方で、先だって自分が倉庫に預けてあるワインをいろいろ整理して驚きました。20年前何気なく購入したワインが現在15倍の価格で取引されているという現実です。いくらでも出すから購入したい、と探している方もいることを知ると、いやはやワインの世界は飲むだけではない振り幅がありますね。

ではどのようなワインがこれから先面白い展開を迎えるのか。個人的にはシャンパンの世界は面白いと思っています。倉庫で眠っているシャンパンを10年ぶりに取り出して驚いたのもあります。このシャンパンが素晴らしい熟成を重ねており「味わいの飛躍」に注目できると思ったのです。いわゆる「このように化けるのか!」という表現をすると伝わりやすいかなと思います。

シャンパンは作り手の革新的な想いと数十年先の状態を見据えて限定アイテムが誕生する市場だと感じています。この「アンリ・ジロー アロー 1500ml」はまさにその代表格と言えるでしょう。世界で400本、日本入荷50本だけの本当に限られた逸品です。アンリ・ジローが創り上げる味わいに感嘆することと思います。


ふくよかさと広がりピノ・ノワールの存在ははかり知れない魅力がある
アンリ・ジローの創業200年を記念し、リザーブしていた2004ヴィンテージのピノ・ノワール100%で誕生させたアイテム。アルゴンヌの森で生育したオークの小樽で1年間醸造、新樽比率100%。余韻の長さが圧倒的。色合いに特徴がありヤマウズラの目にたとえられる、ほのかなピンク色をした白のシャンパンである。「アンリ・ジロー アロー 1500ml」木箱入り ¥418,000。

杉素材に革張りした特製シガーキャビネット付きは3本セット。 世界限定13セット、日本には3セット入荷。「アンリ・ジロー アロー 1500ml3本セットシガーキャビネット付き」¥1,540,000 ㉄アンリ・ジロージャパン

Information Contact
アンリ・ジロージャパン
Tel.03-5777-2639

SATOKO FUJISAKI[ワインスタイリスト]
ワイン専門誌を創刊、編集と広告マーケティングを兼任後独立。男性ファッション誌を中心にワインと料理のペアリング、レストラン紹介などを執筆。世界的なワイン漫画『神の雫』でもコラムを連載。レストランプロデュース、ワインリスト制作も手がける。ジャーナリスト最年少でオフィシエ・ド・シャンパーニュ叙任。

2025年6月「HORLOGERIE]本誌より引用(転載)

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