【藤崎聡子の一品×逸品ワイン】ワインの本質 飲むことで識る

本マグロのタルタル マグロは赤身の部分がお勧め。食べやすいサイズにカット、先に醤油と合わせる。10分ほどしたら少々のごま油を加え完了。トッピングに万能ねぎを散らす。赤身のさっぱりした味わいはシャンパンもちろん、ワインとも合わせやすい。

ワインは1本だけ飲んでも「わかった」とは言えない複雑さと面白さがあります。それは熟成という生き物がワインに宿っているから。ヴィンテージという名の過去の財産を、現在味わい、そして未来を占う。これは何本か飲むことでわかる世界観かもしれません。

皆さまはワインを購入されるとき、どのような感情が生まれるでしょうか?1本だけを購入するのであれば、「今すぐ飲みたい」「少し寝かして様子を見たい」などいろいろあると思います。特に自然環境は過去のエビデンスにはない天候であったり、ブドウの熟成が毎年微妙に変わっていたり、とワインになるまでの環境が生産者でも読むのが難しいと聞くこともあります。そうなるとこの1本だけを知る、味わう、ということでよいのだろうか…と感じてしまうのです。

アートもワインも同じと思うと分かりやすいかも。共通して思うことは今購入して時代を経て価値が高まるものということ。ただアートとワインの違いはあると感じています。アートはこの1作品がすべて。でもワインは時代の変遷を味わえるだけの生産量がある。であれば、1本だけ購入するのはもったいない。時代を超えて生まれてくる異なる味わいがありますから。ならばその変遷を知るためにも数本購入してよいのではないでしょうか。今回ご紹介するアイテムはまさに本数をまとめてストックし、熟成という名の時代の変遷を味わう楽しみがあるものです。

注意していただきたいこともあります。特にヴィンテージシャンパンはブドウの出来が良い年のみの生産です。見つけたときに購入しなければ入手することが難しくなります。またご紹介するニュージーランドの赤ワインは飲んだことのある方たちが価値を高める情報を配信していることでワインが持つ本質の高さがクローズアップされているのです。ワインの情報は世界が相手。気づいた時には完売、という状況が生まれるかもしれませんね。


2024年秋に味わうバランスの妙は将来どう化けるか楽しみ
シャンパーニュ ポメリーの面白さは料理と合わせることを意識して味わいのバランスを考え、今ならペアリングの面白さを体感していただける、というタイミングで商品発表をすること。この2006年はセラーでの熟成期間、なんと15年以上を経て2024年秋お目見え。「シャンパーニュ ポメリー キュヴェ ルイーズ2006」750ml 35,750円、ギフトボックス付き38,500円  ヴランケン ポメリー ジャパン


ブドウの収穫から6年経った味わいは可能性を秘めている
この2018年ヴィンテージは名だたるシャンパンメゾンで研鑽してきたシェフ・ド・カーヴがアヤラに参画し、初めて手掛けた年でもあります。シャルドネ100%の酸味と果実ボリュームをどう表現しているのか、そしてどのような熟成を繰り広げていくのか、非常に楽しみな1本。「シャンパーニュ アヤラ ル・ブラン・ド・ブラン2018」750ml 14,520円  三国ワイン


メルロの熟成バランスは世界のワイン愛好家が興味を持っている
ニュージーランド·ホークス·ベイのメルロ主体のブレンドタイプ。ブドウはすべて手摘み、熟成状態を細かく見極めながら収穫。このエリアはボルドーブレンドタイプが注目されておりバランスの良さが楽しめます。濃厚な果実のアタックが見事。「クラギー・レンジ ソフィア ギムレット・グラヴェルズ ホークス・ベイ2021」750ml 11,000円  WINE TO STYLE

Information Contact

ヴランケン ポメリー ジャパン株式会社
Tel.03-6205-8913

三国ワイン株式会社
Tel.03-5542-3939

WINE TO STYLE 株式会社
Tel.03-5413-883

SATOKO FUJISAKI[ワインスタイリスト]
ワイン専門誌を創刊、編集と広告マーケティングを兼任後独立。男性ファッション誌を中心にワインと料理のペアリング、レストラン紹介などを執筆。世界的なワイン漫画『神の雫』でもコラムを連載。レストランプロデュース、ワインリスト制作も手がける。ジャーナリスト最年少でオフィシエ・ド・シャンパーニュ叙任。

2024年9月「HORLOGERIE]本誌より引用(転載)

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