【Minotti】洗練空間が体感できる 神戸・旧居留地に Minottiの旗艦店誕生

壁に使われた温かみのあるウッドとクールなメタルというコントラストのある素材で統一感のある世界を見事に融合している。配されたインテリアもレザーやファブリックなどマテリアルも色も形もさまざまだが、高いレベルでの統一感があり落ち着きある空間を実現。

神戸の都心部、三宮に位置する旧居留地は特別な場所だ。街路は整然と整理され眺望が良く、重厚なレンガや石造りの歴史的な建造物が立ち並び、どこか懐かしさのある異国情緒が漂う。昔ながらの建物は壊されることなく、現在は世界的なビッグメゾンが引き継いで活用している点も興味深い。街ゆく人もゆったりとして買い物を楽しむことができる。

そんな特別な場所に満を持してオープンしたのが西日本エリアの旗艦の「Minotti KOBE」だ。東京・青山にある旗艦店「Minotti AOYAMA」と同等のスケールとなる2フロアにして延べ400㎡ほどのショールームがダイナミックに展開されている。この空間はイタリアのミノッティ スタジオが手掛けている。

1階は天井が高く足を踏み入れた瞬間からスケール感のある空間を体感できる。様々なリビングシーンが展示され、ミノッティの世界観が広がっている。内装にはコンクリートパネルなどが使われ、随所にイタリアのモダンなデザインを感じることができる。2階はプライベートな生活空間を提案している。リビングやダイニング、寝室に至るまで個別の空間を展開し、リアルな生活空間をイメージしやすい仕様になっている。いずれも美術館のような美しいデザインが特徴的だ。

また、室内をデザインする際、さまざまなブランドのインテリアで空間に統一感をもたらすことは容易ではない。トータルの空間性を大切にするMinottiでは家具はもちろん、照明や小物、アートまで含めた提案やブランドの世界観を実現するための内装デザインプランニングも行っている。Minottiの空間を自室に再現するには最も有効な手段と言えるだろう。Minotti KOBEはその空間だけでも見るに値するショールームだ。新たなインスピレーションを求めてぜひ足を運ばれることをおすすめする。

階段を登ると2階に。建築デザインも見どころのひとつ。ミーティングルームもMinottiが手掛けると一気にモダン空間になる。


 
Information Contact
Minotti KOBE
兵庫県神戸市中央区浪花町27
TEL.078-954-8303
営業時間 11:00〜18:00(水曜定休)

Edit & Text : Hiroyuki Horikawa

2024年11月「HORLOGERIE]本誌より引用(転載)

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