Minotti ミッド・センチュリー スタイルに息づく 完璧なまでのラグジュアリー

ブラジルを拠点に活躍する世界的な建築家、マルシオ・コーガン。建築デザインに興味のある方ならその名を耳にしたことがあるはずだ。彼はブラジリアン・モダニズムの建築家でありながら、映画監督などマルチに活躍するアーティストとして知られている。

Minottiの家具を手がけるデザイナーとしても特別な存在だ。親日家だというマルシオ・コーガンは日本のミッド・センチュリーデザインにも造詣が深く、手がけた家具のなかには黒川紀章氏の「中銀カプセルタワー」に着想を得た家具もあるほど。

Minottiは、2017年からブランドに新たなスタイルを加えるべく彼とパートナーシップを結んでいる。

そんなマルシオ・コーガンの手による最新のコレクションが、リビングからナイトエリアまでカバーする「Brasilia(ブラジリア)」と「Superquadra(スーパークアドラ)」である。特筆すべきは、どちらのシリーズにもミッド・センチュリーのヴィンテージスタイルに完璧なまでのラグジュアリー感を与えていることだ。

メイン写真の「ブラジリア」のソファはボリュームのあるシートに対して脚部に繊細なメタルを使用することで軽やかな浮遊感を与えている。静的でありながら存在感のある佇まいは、マルシオ・コーガンのなかに思わず「和空間」のエッセンスを感じてしまう。

「スーパークアドラ」のコーヒーテーブルは正方形または長方形から選べ、高さも34㎝または42㎝がある。トップにはカラカッタまたはサハラノワールの大理石、シングルピースのサントスパリサンダーまたはカナレットウォールナットの細板の組み合わせが選べる。

ソファにも木質部分にミッド・センチュリー家具でよく使われた、ダークブラウン色のサントスパリサンダーが用いられているのだが、このあたりもミッド・センチュリー好きの心をくすぐる。

「ブラジリア」はサイズバリエーションが選べ、コネクティングテーブルなどのパーツも豊富。「スーパークアドラ」テーブルは様々な素材の組み合わせが可能と、どちらも多彩な仕様が選べるので、好みや住まいに合わせてコーディネートすることも可能だ。

ソファシリーズ「ブラジリア」はベッドも展開しており、同じヴィンテージのテイストで住まい全体をしつらえることができるのも嬉しい「リーニア スタジオ デスク」を合わせると、自宅の寝室をまるでホテルのスイートルームのような雰囲気に演出することが可能だ。

機能に偏りがちなワークスペースが、どこまでも美しくデザインされた空間になる。

右/「ブラジリア ソファ」(W350×D98×H85cm)689万9200円。「スーパークアドラコーヒーテーブル」(W180×D104.5×H22cm)194万9200円。「スーパークアドラベンチ」(W182×D58×H34cm)150万9200円。「リド アームチェア」(W93×D99×H85cm)93万600円。「リド オットマン」(φ74×H42cm)49万9400円。上/「リーニア スタジオ デスク」(W250×D90×H74cm)413万3800円。「リド リトルアームチェア」(W66×D67×H81cm)67万1000円。

Information Contact
Minotti AOYAMA
東京都港区南青山4-21-26
TEL 03-6434-0142
営業時間 11:00〜19:00

Text : T.Yod

2022年6月『HORLOGERIE』本誌より引用(転載)

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