GEORG JENSEN 豊穣を祝うタイムレスな曲線美


革新的なアートとデザインを反映したアイテムを日常に提案することを使命に、北欧デザインを牽引し続ける「ジョージ ジェンセン」。

その歴史は、1904年に当時37歳であったジョージジェンセンが自身の名前を冠したアトリエ兼ショップをデンマーク・コペンハーゲンにオープンしたのが始まりだ。彼は金細工師であり彫刻家を目指していたが、深くシルバーに魅せられて銀細工師に転身したことで名声を得た。

ジュエリーが富の象徴であった時代、ジョージ ジェンセンは日常を豊かにする芸術品で一世を風靡。デンマークとスウェーデン両国の王室御用達の栄誉も授かり、たちまち世界のセレブリティに愛されるようになったのだ。

118年以上にわたって、この系譜を受け継いだ、洗練されたデザインと比類なきクラフツマンシップが融合したシルバーウェアは、幸運なことに現代でも手に入れることができる。

おすすめしたいのは、1918年にジョージ・ジェンセン自らがデザインし、現在ではブランドを象徴するモチーフとなっているグレープモチーフを活かしたボウル。自然の美しさを装飾に取り入れることが得意だったジョージ・ジェンセンの審美眼が息づく、優雅な曲線や有機的構造のアール・ヌーヴォースタイルが心を奪う。

ボウル部分と土台の表面に独特の槌目が施されているため、シルバーに反射する光を和らげる効果が生まれ、ジョージ ・ジェンセンが“月明かり”と呼んだグレーがかった神秘的な輝きの演出も魅力を放つ。

このグレープのデザインは、彼がシルバーデザイナーとしての名声を得るきっかけとなったので、幸運のモチーフといえる。もともとグレープは、豊かさのシンボルとして有名だ。きっと自宅に迎えれば、ボウル一杯の幸福を運んできてくれるに違いない。

小さなグレープの房がたわわに実る麗しきボウル
グレープの小さな房は、ひとつひとつ鋳造し、研磨してから、ねじった枝にはんだ付けしていく。枝は重いつる状のシルバーで、銀細工師が湾曲させ、ボウルの底に沿わせた後に、グレープの付いた枝をボウルにはんだ付けして完成させていく。ボウルは、わずかな誤差があるだけで歪んで見えるため、銀細工師は土台と脚、そしてボウルをはんだ付けする前に、角度が完璧になるよう長い時間をかけてピースの位置を調整する。「BOWL264A」縦275mm。ボウルの直径255mm。187万円。

Information Contact
ジョージ ジェンセン
銀座本店 Tel.03-6822-3135
日本橋店 Tel.03-6743-7722
梅田店 Tel.06-6343-6322
www.georgjensen.com/ja-jp

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