PAUL DESIGN 英国生まれの紳士なワインディングマシーン
身に着けていない時も、自動巻き腕時計を巻き上げてくれる便利なアイテムとして、愛好家の必需品になりつつあるワインディングマシーン。中でも今年2月に日本に本格上陸したイギリス発の「ポールデザイン」は、10年以上に渡ってウォッチワインダーを専門に制作し、欧米を中心に目の肥えたマニアたちの期待に応えてきた。
音が静かで高い信頼性を誇るマブチモーターを使用し、最新のテクノロジーを取り入れたマシンは、巻き過ぎによるダメージを防ぐだけでなく、さまざまなモードで個別に巻き上げを制御できる。
LCDコントロールパネルのタッチ操作で簡単にモードの設定が可能で、どのブランドの時計でも最適な動作状態に保つことができるという優れものだ。無駄をそぎ落としてサイズダウンしたボディは、洗練されたシンプルな佇まいで、デザインと機能性を兼備した自信作。時計を美しく収納することにもこだわり、眺める楽しみもひとしおだ。
画像左/ベーシックな3個巻きのGENT3+5–BS。上部には巻き上げ中の時計以外に5本を収納可能。ブラックシャドウ。W360xD190xH243。12万1000円。画像右/ミニチュアのワインセラーを思わせる8個巻きのGENT8–M。背面にあるLEDボタンを押すか、扉を開けるとLEDランプが点灯し収納中の時計を明るく照らす。マカサー。W275x D215xH518。19万8000円。画像手前/置き場所を選ばないコンパクトな2個巻きのPETITE2D–LBN。ブラウン。W235xD165xH140。6万500円。
ワインディング機能を持たない、収納専用の腕時計ケースも揃えている。美しいインテリアとしても十分に勝負できるラグジュアリー感が、ポールデザインのこだわりだ。GENT10–BS。10本収納。ブラックシャドウ。W360xD250xH100。4万700円。問ユーロパッション Tel.03-5295-0411
Text:Yuka Kumano
2022年3月『HORLOGERIE』本誌より引用(転載)