今こそ手に入れたい、洗練ブルーが目を引くパテック フィリップのクロノグラフ3選
コロナ禍により、できるビジネスマンの時計の選び方にも大きな変化が現れている。オンライン会議が増え、かっちりしたスーツからよりリラックスした装いに市民権が移ったからだ。今の気分は、一目置かれるプレステージ感はありながら、どこか肩の力が抜けたような余裕を感じるタイムピース。
例えるなら、すっかり定番となった“アンコンジャケット(芯地がなく、さらっと羽織れるジャケット)”のように、ひとさじカジュアル感が漂うスタイルだ。デニムや真っ白なTシャツにも、しっくり馴染むうえ、印象を格上げしてくれる……。
そんなニューノーマル時代に寄り添う1本を選ぶなら、パテック フィリップのブルー文字盤のクロノグラフをおいてほかにない。
175年以上の歴史の中で、多くのコンプリケーションを生み出してきたマニュファクチュール パテック フィリップが届けるクロノグラフは、時計愛好家たちも垂涎のタイムピース。さらにブルー文字盤のモデルは、知性と精悍さを感じさせ、持ち主の魅力を引き立てる。
ブルーは、目にすると冷静になる効果があるカラーなので、何かと落ち着かない世の中では、心のアンカーのような役割を果たしてもくれるそうだ。それでは、実際に今の“推し”3モデルをご紹介しよう。
紳士のエレガンスが薫る、薄型のホワイトゴールドケース
クロノグラフ Ref.5172
パテック フィリップの歴史の中で登場するクロノグラフに受け継がれている、シンメトリーの文字盤が端正なクロノグラフ。ホワイトゴールドケースとカーフレザーストラップという組み合わせが新鮮だ。ストラップにあしらわれたステッチは、上質なカジュアル感を醸す。
特徴的なのは、ケース側面を最大限にスリム化するため、サファイアクリスタル・ガラスの風防が《ボックス型》になっていること。3重の段差を施したラグが、シャープな雰囲気を加えている。
ブルー文字盤は、ニス塗装を施した落ち着いた色味が魅力。立体感のあるホワイトゴールドの植字アラビア数字と指針が、そのブルーと美しいコントラストをなしている。
インデックスと指針は、夜光付きなので暗いところでも視認性がよい。3時位置にあるのが30分積算計、9時位置にあるのがスモールセコンドだ。
ムーブメントは手巻きで、シースルーのケースバックからはその動きと仕上げが存分に眺められる。パワーリザーブが最小65時間駆動というのも嬉しい。薄型でエレガントながら、頼もしい1本だ。
手巻き。18Kホワイトゴールド。カーフレザーストラップ。ケース径41mm。3気圧防水。900万9000円。
品格あるプラチナケースに、2つの高度な機構を搭載
年次カレンダー搭載フライバック・クロノグラフ Ref.5905P
パテック フィリップが誇る、特許取得の年次カレンダーとフライバック・クロノグラフという2つの機構が融合したモデル。
簡単にこの2つの機構を説明しておくと、年次カレンダーは、1996年に発表された、パテック フィリップが開発した機構で、年に一度だけ3月1日に日程調整をするだけという忙しい現代人にふさわしいカレンダー機構。
フライバック・クロノグラフは、通常のクロノグラフなら、①2時位置のプッシュボタンを押してスタート②2時位置のプッシュボタンを押してストップ③4時位置のプッシュボタンを押してリセットと2つのプッシュボタンを3回押さないと次のタイムを測れないところ、4時位置のプッシュボタンを1度押すだけでリセットかつ次のタイムを計り出すという実にスマートな機構になっている。
これだけ、すごい機能が搭載されているのに、すっきりとした佇まいなのは、クロノグラフ秒針がそのまま、通常の秒針として機能しているからだ。
ホワイトゴールドやステンレススティールとは異なる、静謐で高貴なまでの輝きを放つプラチナケースというのも味わい深いこのプラチナ・ケースは、約2週間かけて製造される。
また、6時位置のケースサイドには、さりげなくピュア・トップウェッセルトン・ダイヤモンドがセッティングされているのも特筆すべき点だ。その白い輝きに縁取られたブルー文字盤は、放射状に光るメタリックな表情が美しいブルー・ソレイユ仕上げ。インデックスと指針は、ホワイトゴールド製だ。時分針と、5分マーカーは夜光付きになっている。
10時から2時位置にケースに沿った3つの小窓で表示するカレンダーは、左から、曜日、日付、月になっている。6時位置の60分積算計の30分目盛りの上には、昼夜を白とブラックで示す小さな丸い小窓が付いている。名門マニュファクチュールだからこそ生み出せるクロノグラフを堪能できる名品だ。
自動巻き。プラチナ。アリゲーターストラップ。ケース径42mm。3気圧防水。1005万4000円。
アフターコロナに向けての賢い先行投資
ワールドタイム,クロノグラフ Ref.5930
こちらも、卓越した技を受けつぐマニュファクチュールならではのクロノグラフ。ワールドタイムとクロノグラフの2つの機能がこれまでにない方法で1本になった名作だ。インスピレーション源は、1940年代に発表されたユニークピース。その貴重な意匠と機能を現代に手にできる喜びは大きい。
文字盤は、手仕上げによる同心円状のギヨシェ装飾を中央にあしらった奥行きを感じるブルー文字盤。周囲には、24都市の名前と24時間表示が配されている。このワールドタイム機能は、10時位置のプッシュボタンを押すだけで、分針、シティディスク、24時間ディスクが連動して、1時間単位で同時に変更できる優れもの。
ワールドタイムは、動作が複雑でわかりにくいという人もいるが、パテック フィリップのワールドタイムは初心者にも扱いやすいのが特徴だ。クロノグラフのメカニカルな装いはなく、あくまでも上品なのは、秒針がクロノ秒針を兼ねており、6時位置に配された30分積算計も小ぶりだからだ。
ワクチン接種で、少しだけ海外への渡航が近づいてきた今こそ、先行投資で手に入れておきたい1本。ケース径が39.5ミリなので、シェアウォッチにもおすすめだ。ワールドタイムは、今すぐ使うことは、ないかもしれないが、この時計を腕に着けて海を渡る少し先の明るい未来に思いを馳せるだけでも、楽しい気分になるはずだ。
自動巻き。18Kホワイトゴールド。アリゲーターストラップ。ケース径39.5mm。3気圧防水。910万8000円。
(お問い合わせ)
お問い合わせ:パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター問03-3255-8109