【PHILLIPS 】世界中のコレクターが熱狂した 日本がテーマのオークション「TOKI-刻-」開催

英国発祥のオークションハウスであるフィリップスは、2024年11月22日に香港で日本をテーマとした時計オークション「TOKI-刻-」を開催しました。日本限定モデルをはじめ、日本在住のコレクターが所有していたレア、トップコンディションの人気ブランドの時計、日本人の独立時計師の作品まで115点が出品されました。

国をテーマとするオークションは初めての試みです。これまで日本から出品されるヴィンテージウォッチは素晴らしい結果を残してきました。フィリップスは日本の熱心なコレクター達が所有する時計が素晴らしいコンディションのため市場でプレミアムが付いているということに着目しました。また日本のみで販売される限定モデルが充実していることも一因です。海外の時計メーカーの要人が来日すると決まって日本は重要な市場だといいますが、日本人は時計そのものだけでなく、ヒストリー、開発コンセプト、使用される素材、メカニズムへの理解に関心を持って購入を決める人が多いため、日本限定モデルともなれば一段クオリティの高い時計に仕上げてくることが多いからです。さらに日本メーカーの躍進や日本の独立時計メーカーの海外からの注目度も追い風となったといえるでしょう。それらの中から注目の高かったロットをご紹介します。

日本をテーマとしたオークションのハイライトとなったのが、クレドールの「NODE 叡智」です。華やかで優美な日本の美意識を象徴するドレスウォッチとして、査定会の時から問い合わせが相次ぎ、落札価格は予想をはるかに上回る結果となりました。クレドールは2024年に迎えた50周年の節目に華を添えました。

叡智は2008年に発表され、わずか25本のみ限定で製造されました。プラチナケースに、シンプルなタイムオンリーのデザインでパワーリザーブ表示を備えます。文字盤には“美しい白へのこだわり”で知られる陶器の名門ブランド、ノリタケの磁器製を採用し、さらに角度を変えると2、4、7の数字が浮かび上がるデザインに仕上げ、独特な美の感性を表現しました。搭載されるスプリングドライブムーブメントは従来よりも長い持続時間を実現させた画期的なメカニズムが組み込まれています。複雑で革新的な技術をミニマリズムの美しさで表現した日本らしい感性を体現した傑作です。

一方で、オークションで台風の目となった日本の独立時計メーカーも見逃せません。大塚ローテックの「No.6」はオークション直前にジュネーブの時計アワードであるGPHGで2024年チャレンジ部門の受賞を果たし、その特別バージョンである「No.6 東雲」は海外勢が熾烈な入札合戦を繰り広げました。

「TOKI-刻-」の成功を受けて、今後ますます日本の時計ブランドやコレクターに注目が集まることでしょう。箪笥に埋もれている時計が思いがけないレアモデルやデッドストックの時計かもしれません。フィリップスの査定会にて、ぜひあなたがお持ちの時計の価値を確かめてみてはいかがでしょうか。

ロットナンバー45 CREDOR Ref.GBLR999
落札価格 HK$1,778,000(約3271万5200円)/予想落札価格 HK$280,000(約515万2000円)

Information Contact

PHILLIPS(フィリップス)東京
東京都港区六本木6-6-9ピラミデビル4階
TEL : 03-6273-4818
https://www.phillips.com/watches
E-mail : tokyo@phillips.com
※東京オフィスでは出品を随時受け付けております。

Edit & Text : Katsumi Takahashi

2025年3月「HORLOGERIE]本誌より引用(転載)

関連記事一覧