BOOK 朝倉かすみ『植物たち』:生活と小説は植物たちによって紡がれる どうして書き手たち、とりわけ日本の書き手たちは、植物をモチーフにした物語を生み出したがるのか。 いつからかそんな疑問をもっていた... 2020.05.29
BOOK 三浦哲郎の掌編小説:その一口の旨みを愉しむ うまい、という言葉には幾通りもの漢字がある。 〈美味い〉〈旨い〉〈甘い〉。 見た目は異なれど、いずれも何かを口にした際のおいしさ... 2020.04.20
BOOK 武田百合子の本で花見をする:非日常の日常で書く日記について 2020年春、梅が終わって桜が咲き、もうじき花びらの散る気配がきこえてくる。 日常が非日常に変わってもう二カ月ほどが経つ。 実際... 2020.04.06
BOOK 本書のまれびと、チャラ男の神話・絲山秋子『御社のチャラ男』書評 チャラ男という言葉がこの国で当たり前のものになってどれぐらいの年月が経ったのか、正確なところはわからない。 Wikipediaに... 2020.01.30
BOOK 〈あれ〉に似ている情緒と余韻・町屋良平『ショパンゾンビ・コンテスタント』 「大人になるということはつまり、大判コミックの情緒や余韻がわかるようになることだ」と、いつだかに思った記憶がある。 〈大判コミッ... 2020.01.17