IWC クルマとの関係を強化する新“インヂュ二ア”登場!
エンジニアのための時計として1955年に誕生したIWCの「インヂュニア」シリーズは、現在も業界屈指の時計技術をアピールする時計として人気を集めている。彼らが特に力を入れているのが、モータースポーツとの融合。
IWCは既にF1最強チーム「メルセデスAMG ペトロナス F1TM」とパートナーシップを結んでいるが、新たにヴィンテージスタイルを持つクロノグラフを発表した。3つのモデルはそれぞれにクラシックカーレースをイメージしており、ステッチを利かせたカーフレザーのストラップも美しい。
ゴールドケースのモデル(上)は、イギリスで行われるクラシックカーイベント「グッドウッド・メンバーズ・ミーティング」とのパートナーシップモデルであり、生産本数は74本のみ。
スレートカラーのモデル(中)は、1930年代に活躍した伝説のレーサー、ルドルフ・カラツィオラに捧げるモデルであり、ダイヤルは彼がドライブしたマシンのコックピットをイメージし、750本の限定販売。
シルバーメッキのモデル(下)はメルセデス・ベンツのレース部門が手掛けた名車「W 125」へのオマージュであり、750本のみ作られるIWCが抱くモータースポーツやエンジニアリングへの深い尊敬と愛情は、ますます深まるばかりである。
インヂュニア・クロノグラフ
上/「インヂュニア・クロノグラフ“74th グッドウッド・メンバーズ・ミーティング”」18KRGケース。中/「インヂュニア・クロノグラフ“ルドルフ・カラツィオラ”」SSケース。下/「インヂュニア・クロノグラフ“W 125”」SSケース。全て自動巻きで、ケース径は42㎜となる。
グッドウッドの会場に展示されたレースカー。流線型のボディはエンジニアリングの賜物だ。
PIAGET エレガントウォッチの旗手が放つ、ラグジュアリースポーツウォッチ
薄型ウォッチの大家であり、エレガントウォッチに定評のあるピアジェ。彼らはいくつもの薄型世界記録を樹立してきた技術派でありながら、有名ジュエラーとして養ってきた美意識もあり、多くの傑作を生んできた。しかし今年の初夏に発表された「ピアジェ ポロ S」は、良い意味で意表をついてきた。
人気のスポーティコレクション「ピアジェ ポロ」をリニューアルし、エレガント系スポーツウォッチへと仕上げたのだ。ケースデザインは洗練さを高め、ポリッシュ&サテンの仕上げを使い分けることによって抑揚の効いた輝きが生まれている。しかもケース素材には頑強さと清潔感に優れるステンレススティールを採用することで、デイリーユースで楽しめる時計に仕上げているのも特徴である。
ちなみに搭載されるムーブメントは自社製のCal.1110P(3針)とCal.1160P(クロノグラフ)であり、どちらも薄型仕様。そのためケースも薄く仕上がっており、スポーティな時計にも関わらず、スマートな腕元が完成するというのも魅力だ。ドレスウォッチのような美しいディテールを持ったスポーティウォッチはここ数年の人気スタイルだが、また新たに本命モデルが誕生した。
ピアジェ ポロ S
上/チャコールグレー色のダイヤルを持つ3針モデルのケース厚は9.4㎜。中/トレンド感を意識した、鮮やかなブルーモデル。下/2カウンター式のクロノグラフのケース厚は、11.2㎜に抑えた。全て自動巻き。SSケース。ケース径42㎜。
2016年9月「HORLOGERIE]本誌より引用(転載)