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COVER STORY エレガンスが加速する!名作サントスのスケルトン仕様

針と組み合わせて時刻を表示する文字盤、そして針を動かすムーブメントの基板になる地板。この2つを透明な素材にしたり、機能に問題がないように繰り抜いてあるスケルトンモデルは、時計の中でも特別な魅力を備えた逸品である。

時計師たちの数百年を超える叡智の結晶であり、100個を超える小さな部品で構成され「機械の小宇宙」とも言われる機械式ムーブメント。微小だがダイナミックな彫刻作品のようで、かつアヴァンギャルドな現代建築のような造形やドラマチックな動きは、いつでも目で楽しむことができるからだ。

150年を超える歴史を持つ名門ジュエラー&ウォッチメーカーであり、時代を超越した魅力的なデザインの腕時計を創造し続けてきたカルティエ。2009年には独自開発のコンプリケーションモデルを発表し、機械式ムーブメントを自社内で開発・製造するマニュファクチュールとなった同社は、このスケルトンウォッチの分野でも画期的なクリエーションを発揮してきた。

「サントス ドゥ カルティエ スケルトン」は、文字版と地板が巧みに一体化された設計で、ムーブメントの部品を取り付けられたブリッジ自体が、カルティエの文字盤デザインのアイコンであるローマ数字インデックスになっている。

この画期的な構造のスケルトンモデルをカルティエは2018年に初めて発表。その整然とした造形美は、世界中の時計愛好家から圧倒的な支持と称賛を得た。その最新モデルは、ケースのベゼル、ブレスレットの一部にイエローゴールド素材を使った待望のコンビモデル。

ゴールドのクラシックで上品な輝きを与えつつ、ゼンマイが巻き上がったり巻き戻る様子が目に出来るオープンワーク仕様でモダンなスパイスを加えた“ニュー サントス”。機械式ムーブメントのメカニズムを美へと昇華させたまさにカルティエの審美性を凝縮した1本となっている。

サントス ドゥ カルティエ スケルトン

3代目ルイ・カルティエが、友人で飛行家であり冒険家のアルベルト・サントス=デュモンのために1904年に製作した腕時計。その歴史的で優雅な基本デザインと優れた時計技術が融合したスケルトンウォッチ。特許申請中の「クィックスイッチ」システムでブレスレットと附属のストラップが工具なしにワンタッチで交換できる。交換用のネイビーブルーアリゲーターストラップも標準で附属している。またブレスレットも特許申請中の「スマートリンク」機構搭載で、簡単にコマの取り外し、長さ調整ができる。手巻き。SSケース&YGベゼル。ケース39.8mm。349万9980円。カルティエ カスタマー サービスセンター 問0120-301-757

Photographs:Hisashi Wadano 
Text:Yasuhito Shibuya 
Styling:Katsuya Kubokawa

2019年11月「HORLOGERIE]本誌より引用(転載)

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