「黒」に宿った、 日本独自の力強さと、輝き。 -G-SHOCK MR-G-
“ライフスタイルウォッチ”としてユースカルチャーと共に成長してきたG-SHOCKは、時計愛好家へと成長したG-SHOCKファンを魅了するハイエンドコレクション「MR-G」も好評。世界へとG-SHOCKの世界観を広げるための、日本の美意識を投影したモデルが生まれた。1983年の発売以来、耐衝撃性能という革新技術を守り続けてきたG-SHOCKは、遂に出荷本数が累計1億本を突破した。その成功の要因は海外市場の成長であり、名実ともにグローバルブランドとして進化を続けていることだ。
そして更なるブランドイメージ向上のため、日本の時計であることを強くアピール。最高峰コレクション「MR-G」では、日本の伝統的な美意識を積極的に取り入れている。最新作「MRG-G2000CB-1AJR」は、“黒”にこだわった。イメージしたのは、戦国時代の武士が甲冑に採用した「黒備え(くろぞなえ)」。闇や死の象徴である黒で武具を統一することで、相手に心理的な圧迫を与えたというエリート部隊の“強さ”を時計に投影させたのだ。さらに素材にも“日本”が詰まっている。
ベゼル素材に東北大学と岩手県、そして製鉄の街、釜石市が産学連携によって開発したコバルトクロム合金「コバリオン」を採用。ステンレススティールの2倍以上の硬さを持ったこの素材に対して、ザラツ研磨という特殊技法で磨き上げることで歪みのない美しいポリッシュ面を作り、さらにDLC処理を施すことで黒く輝くベゼルを作り上げている。もちろんエレクトロニクス技術もハイレベル。GPS電波と標準電波の両方に対応するハイブリッドな高精度技術に加えて、Bluetoothを使ってスマートフォンとも連動。
世界中で正確な現地時刻を取得できるだけでなく、ワールドタイムやサマータイムの設定、アラームなどの操作を、スマートフォンのアプリを使って行えるようにしている。機能時計の場合は、どうしても操作性を犠牲にしがち。しかし究極の時計を目指すG-SHOCKには、一切の妥協も無い。美しい外装には、美しい機能性が必須なのである。この時計はカシオのマザー工場である「山形カシオ」内のプレミアムプロダクションラインにて、丁寧に製造されている。
ハイテクウォッチでありながら、人間の手作業を重視しているのも、日本の時計らしいアプローチ。G-SHOCKはタフな時計という枠を超え、モノ作りの精神を魅せる存在となったのだ。
新素材のコバリオンは、硬いだけでなくプラチナと同等の輝きを持っており、丁寧に磨き上げることで、別格の美しさを作り上げる。
耐衝撃性能も強化。リューズやガードパーツを一体化し、さらに衝撃に強くなった
針やインデックスには夜光塗料が塗布されているが、視認性を向上するため、高輝度LEDライトも内蔵する。
MRG-G2000CB-1AJR
全体を“黒”でまとめることで精悍さを極め、さらには耐衝撃性能もブラッシュアップ。標準電波、GPS衛星電波、Bluetoothによる時刻修正に対応した「コネクテッド エンジン 3-way」に対応。デザイン、素材、精度、機能の全てで強さを発揮した。クオーツ、Tiケース×コバリオンベゼル、ケース径49.8㎜。43万2000円
カシオ計算機 お客様相談室 Tel.03-5334-4869
hotographs:Noboru Kurimura 撮影協力:ルイーズスクエア http://louisesquare.com
2017年11月「HORLOGERIE]本誌より引用(転載)