HARRY WINSTON 1年に1度やってくる特別な日を楽しむ時計

キング・オブ・ダイヤモンドの地位を不動にしているハリー・ウィンストン。その輝きをまとったタイムピースは、ほかのダイヤモンドウォッチとは別格の感がある。その理由のひとつは、もちろん一石一石まで厳選されたダイヤモンドの煌めきにほかならない。

“鷹の目”と呼ばれる、ダイヤモンドのエキスパートが選び抜いた宝石に最大限に光が集まるよう、熟練の職人たちが丁寧にセッティングしているため、輝きの強さが絶対的に違うのだ。
 
もうひとつの理由は、そのクリエイションのユニークさ、そして華やかさ。アトリエの粋を結集したハイジュエリーウォッチだけではなく、デイリーに愛用したいスポーティなモデルにも一貫されている。代表的なコレクションが、「HW オーシャン」である。ハリー・ウィンストンのラグジュアリー・スポーツウォッチの概念を体現するコレクション。

今まで、素材や機構を変えてさまざまなバリエーションがお目見えしているが、「HW オーシャン・バイレトログラード」は時計愛好家の支持が厚い。オフセンターダイヤルに、レトログラード表示の分表示と曜日表示が水の波紋のように美しく調和してデザインされているのが特徴的。

今年、写真のスタイリッシュなブラック&ホワイトが加わった。2020年、コロナ禍の影響により、ほとんどのウォッチフェアは開催中止を余儀なくされ、新作も限られているブランドが多い。その中で、ハリー・ウィンストンは実に多くの新作を発表してくれた。

表現の多彩さもさることながら、一様に驚嘆の声がもれるような美しい世界に魅了されるものばかり。まさにイルージョンを目にしているようで、しばし現実世界の混乱を忘れてしまうほどの至福の体験が味わえる。

かつて、創始者のハリー・ウィンストンは、1949年から4年間にわたってアメリカを回り、「コート・オブ・ジュエルズ(宝石の宮廷)」と銘打った彼の貴重なダイヤモンドや宝石のコレクションを一般の人に披露する展示会を行った。

現地の慈善事業のための寄附金を募りながら行った展示会は、まだ癒えぬ戦争の傷跡を抱えた人々を眩い宝石の光で希望へと導いた。今の時代、ラグジュアリーにこそ世界を救う力がある。ハリー・ウィンストンの時計はそう教えてくれるようである。

HW オーシャン・バイレトログラードブラック&ホワイト オートマティック 36mm

モノトーンの世界が美しい新作。トータル199個、約3.57カラットの選び抜かれたダイヤモンドがマザーオブパールと呼応して優雅。文字盤のオフセンターダイヤルやレトログラード、日付表示の小窓にもダイヤモンドの精緻な輝きが添えられている。ラバーストラップにはブランド初となる織り模様を採用。自動巻き。18KWGケース。ダイヤモンド。マザーオブパール文字盤。ケース径36mm。ラバーストラップ。世界限定100本。748万円。ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション 問0120-346-376

Photographs:Hisashi Wadano

2020年11月『HORLOGERIE』本誌より引用(転載)

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