CARTIER メンズウォッチの不朽の名作が 新技術の搭載でさらに快適に。
時は20世紀初頭。航空黎明期のヨーロッパで飛行船や飛行機の開発に熱中し、ヨーロッパ初の飛行機による飛行を成功させるなど、発明家・飛行家として活躍していたアルベルト・サントス=デュモン。
そしてメゾンの3代目として「王の宝石商にして宝石商の王」の地位を不動のものとしたルイ・カルティエ。空に挑戦を続けるサントスが飛行中でも時刻が読み取れるようにとルイ・カルティエに開発を依頼し、ふたりの偉大な男の熱き友情から1904年に生まれたメンズウォッチ。
それがサントスだ。今年アップデートされた最新モデルは、端正なスクエアフォルムやベゼルを飾る8本のビスなどオリジナルのスタイルを継承する一方で、最新技術を積極的に、だがさりげなく導入。
耐磁性や防水性、着けやすさの向上が巧みに図られた、すべての男性のための1本に仕上がっている。中でもぜひ注目してほしいのが、ストラップとブレスレットに導入された「クィックスイッチ」と「スマートリンク」という、2つの画期的なシステムだ。
そのひとつ「クィックスイッチ」システムは、ケースの裏側、ストラップやブレスレットがケースと繫がる部分の中央のボタンをワンプッシュするだけで、ストラップやブレスレットを簡単に取り外し、好みのものに交換できるというもの。
その結果、着けるシーンに合わせてストラップからブレスレットに、ブレスレットからストラップへと、腕時計のテイストをワンタッチで変えて楽しめるようになった。
そしてもうひとつの「スマートリンク」システムは、ブレスレットを構成するリンク(コマ)のひとつひとつ、その裏側にプッシュボタンが設けられており、このボタンを押すことで、リンクを繋いでいるバネ棒を簡単に取り外し、リンクを減らしたり、増やしたりが簡単にできるというもの。
どちらも工具など一切使わず、自分の手だけで快適にその作業が行える。飛行中の不便さから誕生したサントス ウォッチは、現代でも更なる進化を遂げて、世のダンディズムを追い求めている。
サントス ドゥ カルティエ ウォッチ
従来よりも薄くなったケースとブレスレットが織りなす優雅で繊細なサイドラインが印象的な、伝説のメンズウォッチの最新モデル。搭載されるムーブメントはカルティエが自社開発製造する薄型の「キャリバー1847MC」。非磁性のリン・ニッケル合金を新たに採用することでスマートフォンなどから放たれる強烈な磁気からの影響を回避する1200ガウスの耐磁性を実現。写真のブレスレット装着時はドレッシーな印象だが、付属のカーフスキンストラップに付け替えが可能。ケース厚はわずか9.08mm。自動巻き。18KYG×SSケース&ブレスレット。ケースサイズ39.8×47.5mm。120万9600円。カルティエ カスタマー サービスセンター 問0120-301-757
2018年9月「HORLOGERIE]本誌より引用(転載)