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RM 11-05 オートマティックフライバッククロノグラフ GMT にて新素材グレーサーメットが登場

RM 11-05 オートマティック フライバッククロノグラフ GMTの技術仕様

140本の限定エディション
キャリバーRMAC3:スケルトン加工が施された自動巻きムーブメント/時・分表示/3時位置に秒表示/オーバーサ イズデイト/月表示、フ ライバッククロノグラフ/9時位置に分表示とカウントダウンカウンター/6時位置にアワー カウンター)/GMT(協定世界時)表示/可変慣性モーメントローター。
ケースサイズ:50.00 x 42.70 x 16.15mm

主な特徴

パワーリザーブ

約50時間(±10%) 実際のパワーリザーブの時間は、クロノグラフの使用時間によって変わります。

グレード5チタン製の地板とブリッジ

地板とブリッジはグレード5チタン製で、生体適合性と腐食に対する高い耐性を持ち、極めて硬い合金であるため、輪列がスムーズに作動します。合金の組成は、チタンが90%、アルミニウムが6%、バナジウムが4%で、この組成によって素材の機械特性がさらに強化されるため、航空宇宙産業や航空産業、自動車産業でこの合金がよく採用されています。

キャリバーRMAC3の地板は、極めて高い比強率を実現するために最適化されています。スケルトン加工を施した地板とブリッジは、個々に徹底した検証テストを経て、最高の強度条件を満たしています。

フライバッククロノグラフ

4時位置と5時位置の間にあるプッシュボタンを押すと、機構を停止せずに作動中のクロノグラフ針をリセットできます。この機構はそもそも、飛行中のパイロットがクロノグラフのストップ、リセット、スタートを時間のロスなく(従って正確に)操作できるように開発されたものです。クロノグラフ機能がオンになっているときは、6時位置と9時位置のカウンターが経過した時間と分を、中央の針が秒を示します。

稼働

クロノグラフ機能を開始/停止するには、1時位置と2時位置の間にあるプッシュボタンを押します。4時位置と5時位置の間にあるもうひとつのプッシュボタンを押すと、フライバック機能によりリセット操作を連続的に行なうことができます。

カウントダウン

この9時位置のカウンターでは、針の代わりに、60分までの分目盛が刻まれたスケルトン加工のディスクを使用。ユーザーは経過した分数だけでなく、残りの分数も読み取ることができます。

GMT(世界標準時)機能

RM 11-05は、スーパールミノバを塗布したGMT針を備えています。9時位置のプッシュボタンで簡単に調節できます。

ビッグデイト表示

12時位置の下にある赤い輪郭線で囲まれた横長の表示窓に日付が表示され、日付が変わる時はほぼ瞬間的に切り替わります。30日または31日の月については、日付が自動で調整されます。

月表示

4時位置と5時位置の間に配置され、アラビア数字で月が表示されます。翌月に移行する際には、ほぼ瞬間的に数字が切り替わります。

可変慣性フリースプラングテンプ 究極のイノベーションを象徴するテンワ衝撃を受けた場合やムーブメントの組み立てと分解の際に、より高い信頼性を約束し、長期間にわたり優れた計時精度を保証します。一般的なインデックスはなく、テンプに直接取り付けられている4つの調節可能な小型の重りにより、正 確で反復可能な調整が可能です。

可変慣性モーメントローター

• グレード5チタン製中央インナーベゼル
• 18Kホワイトゴールドウェイト
• グレード5チタン製のネジにより6つのポジションを調整できるウェイト
• 18Kホワイトゴールドフィン
• セラミックス製ボールベアリング
• 単方向回転、反時計方向巻き上げ防止
リシャール・ミル独自の設計により、ユーザーの使用環境に合った効果的な主ぜんまいの巻き上げが可能となりました。フィンの配置の設定を調整することによりローターの慣性が変化し、腕の動きが緩慢な場合は巻き上げ速度が増し、スポーツ活動中は巻き上げ速度が下がります。結果として、この発明によりムーブメントの巻き上げメカニズムの最適化が可能となり、ユーザーのライフスタイルに合わせて最適に調整できるようになりました。

ダブルバレルシステム

ダブルバレルシステムにより、長期にわたってトルクの安定性が高まります。この効果は、香箱の回転数が増えるため、歯や軸受け、回転軸にかかる圧力および、これらの部分の摩耗が低減されることで得られるもので、その結果として長期にわたって性能が向上します。

ムーブメントおよびケース用のグレード5チタン製スプラインネジ

このスプラインネジは、組み立ての際にネジの締め付けトルクを最適に制御することができます。組み立てや分解にほとんど影響を受けないため、理想的な経年変化が保証されています。

その他の特徴

– ムーブメント直径:30.25mm x 38.45mm
– 厚さ:9.00mm
– 石数:68
– 香箱真:AP20スティール製
– テンプ:グリュシデュール®製/4アーム型/慣性モーメント 4.8mg•cm2/リフトアングル 53°
– 振動数:28,800振動/時(4Hz)
– ヒゲゼンマイ:ニヴァロックス®によるエリンバー
– インデックス部品:トリオビス N°2
– 耐震装置:インカブロック 908.22.211.100(透明)
– ガンギ車の受石:ルビフィックス(透明)
– 3段階式巻き真:手巻き/日付調整/時刻設定

ケース

グレーサーメット製のフロントベゼル/カーボンTPT®製のミドルケース/グレード5チタン製のケースバック。

グレーサーメットとは、チタンの軽量性とセラミックスの硬度を兼ね備えるリシャール・ミル独自の新素材です。ジルコニウムの金属マトリックスに高性能セラミックスを組み合わせることで、他に類を見ないグレーの色合いが得られました。製造には新素材に劣らず極端なプロセスが採用されています。

様々な素材を同時に高温で加圧するにもかかわらず、それぞれの特性を維持しながら均一な素材を得ることには大変な困難を伴います。組成に超硬合金の一般的な成分であるニッケルやコバルトを含めなかったため、今回のプロセスは一層困難を極めました。

グレーサーメットはREACH規制に準拠しています。専門研究所での長年に及ぶ開発期間を経て、リシャール・ミルとIMIグループは、不要な結合剤を取り除き、必要な材料のみを保持する革新的なプロセスを確立しました。

同プロセスでは、通常通り高温で圧力を加える時に強力 な電流を次々に印加することで、焼結速度を促進させます。この技術はフラッシュ焼結と呼ばれています。

サーメットの物理特性は広く認められており、防弾用具から、航空宇宙における大気圏再突入用スペースシャトルの構成部品や胴体外側の部品、そしてレーシングカーのブレーキにまで頻繁に使用されています。サーメットは、密度が4.1g/cm3そして2,360ものビッカース硬度を誇ることから、高性能セラミックスに相当する素材です。

非常に傷が付きやすいベゼルに最適な素材である上、時計全体の軽量性も保つことができます。ベゼルはカーボンTPT®製のミドルケースに取り付け、軽量化をさらに追求しました。

このハイテク素材は、カーボンファイバーから得られた600もの平行繊維層から成ります。厚さ30ミクロン以下の層をブラック樹脂に浸した後、特殊な機械で各層の繊維の方向を45度ずらしながら織り込んでいます。

カーボンTPT®は、航空機部品の製作に使用されるものと同様の高圧釜にて、6気圧の圧力をかけながら120°Cで加熱成形された後、リシャール・ミル社内で機械加工されます。ケースバックにはグレード5チタンを採用しています。これらの素材を組み合わせることにより時計全体の大幅な軽量化を実現しています。

完成したケースには2つのニトリル製O-リングガスケットを使用し、50mの防水機能を保証。組み立てには20本のグレード5チタン製スプラインネジと、316Lステンレススティール製のワッシャーを使用しています。

インナーベゼル

認可済みの発光素材を埋め込んだカーボンファイバー製

リューズ

マイクロブラスト加工を施したグレード5チタン製、ダブルO-リングガスケットとアルクリン製リングを使用

ダイヤル

サファイアクリスタル製(厚さ:0.40 mm)、両面に無反射コーティング、上下インナーベゼル溝に挿入された8つのシリコン製留め具で保護。

風防

ベゼル側:両面反射防止処理を施したサファイアクリスタル(1800ビッカース)
厚さ:1.50mm
ケースバック:両面反射防止処理を施したサファイアクリスタル
厚さ:中央は1.20mm、外周は2.04mm

仕上げ

ムーブメント

– チタン製地板およびブリッジはウェットサンドブラスト仕上げ/PVD加工済み
– 手作業による面取りと研磨
– 手作業によるポリッシュ仕上げのロッキングセクション
– 艶出しした軸
– ダイヤモンドツールでポリッシュ仕上げを施したくり型面
– アンダーカットを伴うピニオン
– 面取りされた歯車にサンドブラスト加工とロジウムメッキ加工

スティール製パーツ

– サファイアブラスト加工が施された表面
– 手作業による面取りと研磨
– 面取りとポリッシュ仕上げが施されたネジの溝とネジ。丸みのある先端はポリッシュ仕上げ

歯車

– ダイヤモンドツールによる凹面面取り
– 円形装飾が施された表面
– ロジウムメッキ加工(歯をカットする前)
– 加工後の処理は最低限に留めて歯の形状と性能を維持

ウェブサイト:http://www.richardmille.jp/

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