ヒストリーク・222アイコンの復活

・ヴァシュロン・コンスタンタンの「ヒストリーク」コレクションに、1977年の伝説的モデル”ジャンボ”を現代的にアレンジした「222」が加わります。
・18Kイエローゴールド製、直径37㎜の新モデル
・自社製ムーブメント、キャリバー2455/2は、オリジナルの「222」ロゴを刻む特製ローターを装備。

2022年3月30日、ジュネーブ ヴァシュロン・コンスタンタンは、メゾンの222周年を記念し1977年に発表された伝説の「222」を復刻します。ヨルグ・イゼックによる大胆なデザインは、ヴァシュロン・コンスタンタンの歴史に転機をもたらし、”スポーティシック”な時計の世界へと目覚ましい進出を遂げました。

「222」のさまざまなモデルの中から、伝説の復活を記念して選ばれたのは、直径37㎜、18Kイエローゴールド製の「Ref.44018」のです。「ヒストリーク」コレクションの精神を受け継ぐこの新作は、メゾンの豊かな美的デザインと文化的遺産を現代的に再解釈しています。

「この222は、アイコンというステータスに加えて、私たちのデザイナーやエンジニアの業績に素晴らしい讃辞を送る時計です。さらにメゾンに息づくアバンギャルドな精神を永続させる彼らの能力を示しています。」 ヴァシュロン・コンスタンタンCEO、ルイ・フェルラ

ヴィンテージウォッチの収集家にとって、「222」は単なる数字ではありません。それは、伝説的であり、時代の象徴的な時計であり、ヴァシュロン・コンスタンタンの歴史における分岐点でもあります。メゾンではそれまであまり使われていなかったスポーツウォッチを45年前、創業222周年を記念して発表したのです。

それ以前の数十年間は、スポーツウォッチはアクティブな人々のためにデザインされ、パイロットやダイバーのための、いわゆる「プロフ ェッショナル」な時計と、高級時計は「ドレスウォッチ」が占めていたのです。

スポーツウォッチの時計技術とラグジュアリーとを融合した時計が登場したのは、クォーツ時計との競争が激化した、まさに1970年代です。ヴァシュロン・コンスタンタンは、「222」によって、機械式時計に対する新しいアプロ ーチに貢献し、新しい発想を受け入れる新たな道を切り開いたのです。

ラインや鋭いアングルが特徴的な時計にスポーツウォッチの要素を盛り込みながらも、一貫してエレガントな表情を保つこのモデルは、メゾンのデザインの進化に一石を投じるものでした。

収集家の心をつかむ時計

1963年、ヴァシュロン・コンスタンタンは、社会生活においても適応できる最初のモデル「ターノグラフ Ref.6782」を発表しました。このモデルの名前は、数字の目盛りを15分間隔で配した両方向回転ベゼルに由来します。

バトン型の針とインデックスのレイアウトが特徴的なこのモデルは比較的短期間で製造を終了したにもかかわらず、注目されることになりました。1975年にメゾンは、「クロノメーター・ロワイヤル Ref.42001」を発表し、アーバンスタイルの時計の分野に新たな一歩を踏み出しました。

特殊な形状のケースに丸みを帯びた8角形ベゼルを組み合わせた、ヴァシュロン・コンスタンタンでは初となるこのブレスレット一体型のステンレススティール製モデルは、新たなスタイルの展望を開くこととなりました。そして2年後、ヨルグ・イゼックがデザインした「222」の発表につながりました。

それは、ヴ ァシュロン・コンスタンタン本来のエレガンスと細部へのこだわりを保ちつつ、モダンなスタイルに仕上がっています。

「ヴァシュロン・コンスタンタンのクラシカルで洗練された世界観 に合うように、エレガントでスポーティでありながら バランスの取れ た時計をデザインし たいと思いました。」 デザイナー、ヨルグ・イゼック

1977年に発表された「222」は、ケースとブレスレットが一体型の新しいモデルであることに加え、切り込みの入ったベゼルをフラットなケースの上に高く載せた機能的構造が採り入れられました。

ムーブメントをケースの表側から組み込む必要があるモノブロック構造のケースは、ねじ込み式のベゼルによって120mの防水性を備えていました。「222」はまた、7mmと非常に薄く、それを可能にしたのが、時と分、日付を表示するわずか3.05㎜の超薄型ムーブメントです。

1963年に発表した「ターノグラフ Ref.6782」と同様のバトン型針と直線的なインデックスが、控えめで洗練された美しさを際立たせ、ケース中央にねじ込まれたブレスレットと大きな6角形のリンクを配したブレスレットによって頑強なイメージを放っています。

「ジャンボ」の愛称で親しまれる最初に発表された37㎜モデルをはじめ、34㎜と24㎜のステンレススティール製モデル、そしてイエローゴールドやコンビモデル、ポリッシュ仕上げやジェムセット仕上げのモデルは、いずれもケース右下の隅、5時位置にヴァシュロン・コンスタンタンを象徴するマルタ十字があしらわれていました。

1985年まで限定生産された「222」は、時計製造の歴史において最初の”スポーティシック” な時計として伝説に残るモデルです。

ディテールの重要性

ヴァシュロン・コンスタンタンは、この伝説的なモデルのジャンボのタイプに現代的なタッチを施し、18K イエロ ーゴールド製の「ヒストリーク・222」として発表します。

「ヒストリーク」コレクションの精神に則り、このコレクションはオリジナルのレプリカではなく、最新の技術によって信頼性と快適な着け心地を実現し、現代的に再解釈を施したモデルとなっています。

「222」の象徴的なデザイン・コードは尊重されています。直径37mmのケース、切り込みの入ったベゼル、ゴールドトーンのダイヤル、ストレートバーインデックスとバトン型針、一体型ブレスレットと6角形の中央リンク、5時位置のマルタ十字は、ポリッシュ上げでパラジウムを15%含むホワイトゴールドで作られ、ケース平面にはんだ付けされています。

「222は、よりオーセンティックで個性的、さらには”無秩序”なデザインへの進化、個性や一体感のある形状を特徴とする1970年代の精神が凝縮さ れた時計です。」 スタイル・アンド・ヘリテージディレクター、クリスチャン・セルモニ

以下は「ヒストリーク・222」に加えられたいくつかの変更点です。

  • オリジナルモデルの2.75Hzに対して振動数4Hz(毎時2万8800回)、40時間のパワーリザーブを誇るキャリバー2455/2による高い精度。
  • キャリバー2455/2のローターは、このモデルのために特別に開発されたもので、オリジナルモデルの222ロゴが刻印され、ベゼルと同じ切り込みのモチーフが施されています。
  • (キャリバーが見える)オープンケースバック。
  • バーティカルサテンブラッシュ仕上げのリュウズとブレスレット、サーキュラーサテン仕上げのベゼル、ポリッシュ仕上げのインデックス、手作業で面取りした輪列、コート・ド・ジュネーブの装飾模様を施したブリッジ、ペルラージュ模様を施した地板など、オートオルロジュリーならではのディテールへのこだわりを感じられる仕上げ。
  • ダイヤルに記されたヴィンテージのフォントによる “AUTOMATIC” の文字を刻印。
  • 日付表示の窓は、以前のモデルより直径がわずかに小さくなったことで、視認性を高めるためにダイヤルの外縁から大幅にオフセットされている。
  • 針とインデックスに施したスーパールミノバコーティング(昼はオフホワイト、夜はライムグリーン)を施すことで視認性を改善。
  • ブレスレットは3枚ブレードによるクラスプを装着。(以前は2枚ブレード)。
  • ブレスレットも見直し、これまで見えていたリンクの連結ピンを隠し、腕への装着感を向上。

THE ANATOMY OF BEAUTYⓇ (美の構造)

伝説の「222」モデルは、あらゆる特徴を尊重し、現代的に生まれ変わりました。その細部へのこだわりにヴァシュロン・コンスタンタンが今年のテーマに掲げる “The Anatomy of Beauty” (美の構造)が明らかに表れています。

この並外れた労苦が求められる細部へのこだわりは、デザイナーの美的選択や好み、そして職人による入念な仕上げ作業によって表現されています。ヴァシュロン・コンスタンタンの時計のあらゆる部品は、たとえムーブメントの組み立てが終わると見えなくなる部品であっても、細やかな配慮が行き渡っています。

鋭い目の持ち主は、ダイヤルに施された繊細なギヨシェ彫りの模様や宝石、ミニッツトラックにセッティングされた宝石を見逃さないでしょう。またブレスレットのリンクには、メゾンを象徴するマルタ十字が象られていることも見抜くでしょう。

トゥールビヨン・キャリッジで秒表示に用いられる小さな青焼きのスクリューやミニットリピーターのハンマーのミラ ーポリッシュ仕上げにも気付くはずです。今年発表された「レ・キャビノティエ・ミニットリピーター・トゥールビヨン -フライング・ダッチマン(さまよえるオランダ人)-」に用いられたプレートの面取りやブリッジの丸み仕上げに見られる職人の繊細なタッチを称賛し、稲妻に切り裂かれた荒海に翻弄される船を描いたミニチュアエナメルの絵画を賛美するでしょう。

ヴァシュロン・コンスタンタンでは、何ひとつとして成り行きに任せず細部への気配りこそが美の構造を繊細に形作っているのです。

VacheronConstantin

1755年に創業したヴァシュロン・コンスタンタンは、265年以上にわたり一度も時計づくりを中断したことがない、時計製造の分野で世界最古のマニュファクチュールです。

何世代にも渡る名工たちによって培われた時計づくりの卓越した技術と洗練されたスタイルを途切れなく代々継承し、そこに根差す輝かしい遺産を守り続けてきました。メゾンが創作する時計は、控えめで気品豊かなスタイルに高級時計の素晴らしい価値が体現されています。

その一つ一つに、最高峰の職人技と仕上げを維持しながら、ヴァシュロン・コンスタンタンならではの技法や美意識が表現されています。ヴァシュロン・コンスタンタンを代表するコレクション「パトリモニー」や「トラディショナル」、「メティエ・ダール」、「オ ーヴァーシーズ」、「フィフティーシックス」、「ヒストリーク」、そして「エジェリー」などでは、つねに比類ない伝統と革新の精神が一体になっています。

さらにメゾンでは、時計に精通した顧客の方々の難しい要望に応え、“レ・キャビノティエ”部門を通じて特注によるユニークピースの提案も行っています。

ウェブサイト:Vacheron Constantin 公式サイト

*発売時時期は2022年9月を予定 ブティック限定 数量限定

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