コンパクトスポーツカーを標榜するゴルフGTIをスカイプで発表

ヘッドランプ上に赤い水平のラインが入っているのがGTIのアイコン

2020年3月のジュネーブ自動車ショーで公開予定だったゴルフGTI Mk8の概要が、さる5月14日にスカイプを使ったジャーナリスト向けプレゼンテーションで発表された。

2リッターのガソリンエンジン、前輪駆動、太いリアクォーターピラーを備えたハッチバック、それにフロントグリルの赤い水平ラインといった”アイコン”を受け継いでいる。

もうひとつ、重要なのは、スポーツ性だ。ゴルフGTIはこれまでもスピードとコーナリング性能の高さをセリングポイントにしてきた。第8世代もその特徴を守り、さらに”進化”させている。

「手頃な価格でありながらも優れたドライビングダイナミクスを備えたゴルフGTIは、高価なスポーツカーに代わる選択肢として瞬く間に人気を博しました」

これは1975年に登場した初代GTIの人気ぶりについて、今回、フォルクスワーゲンが用意したプレスむけ資料内の文章だ。いらい。GTIはつねに欧州車好きの注目を集めてきた。

マーク8は「ハイテクなコンパクトスポ ーツカー」と語ったのは、スカイプのプレゼンテーションに登場した、VWの車両ダイナミクス&シャシー制御システム責任者のカルステン・シェーブスダト氏だ。

従来よりパワフルに、かつハンドリング性能が大きく向上したことが謳われる新型GTI。180kW(245ps)の最高出力と370Nmの最大トルクを持つ2リッター4気筒ガソリンターボエンジンだ。標準は6段マニュアル変速機。オプションで7段のツインクラッチ式変速機DSGが選べる。

「スポーツカーとして通用する操縦性の追求」(シェーブスダト氏)のため、今回、「ビークルダイナミクスマネージャー」が装備されたのも注目点。

ESCを使ったトルクベクタリング機能の「XDS+(エレクトロニックディファレンシャルロック)」と、 ダンパーの減衰力や電動パワーステアリングの特性をコントロールする「DCC(アダプティブシャシーコントロール)」を統合制御。

さらに、電子制御油圧多板クラッチを用いた「VAQ(フロントディファレンシャルロック)」も標準装備。前輪駆動車につきもののアンダーステアを打ち消し、完璧なニュートラルステアの実現が謳われている。

左右1対のエグゾーストパイプが特徴的

10インチのモニターを2つ並べて使うなどデジタル技術も大々的に採用されている

小川フミオ / ライフスタイルジャーナリスト
慶應義塾大学文学部出身。自動車誌やグルメ誌の編集長を経て、フリーランスとして活躍中。活動範囲はウェブと雑誌。手がけるのはクルマ、グルメ、デザイン、インタビューなど。読者の方がたの興味に合致しそうな”いいクルマ”の世界を紹介していきたい。

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