“ Youtuber ムケオ・ブログ第2弾 ”  自衛隊員と腕時計

 

今回は、自衛隊の腕時計事情を話していきます。皆様も国を守る防人たちの腕時計が気になって仕方ないですよね。13年間、航空自衛隊で地対空誘導弾を発射し続けてきました。 そんな私が航空自衛隊の腕時計について話していきたいと思います。まず、所有している時計で圧倒的に多いのは、やはり日本が誇る最高の腕時計G-SHOCKです。

なぜG-SHOCKが多いのか、皆様はおわかりになると思いますが、ガリガリ匍匐前進したり、銃を持ったり、いろいろ傷がつきます。また土木作業等、航空機の整備油まみれになったりするようなことも多くあります。あとは戦闘です。

現代の戦闘において時間というのは、めちゃくちゃ大事になってきます。1秒が命取りになってくるのですが、上長から電波時計を買えと言われることが多いです。その辺も含めてG-SHOCKというのはすべての機能を備えております。またミリタリー系や暗めの色等、様々な種類もあり、値段的にも隊員が使うには最高のスペックとコスパを備えていると思います。

過去の腕時計においても、時間の正確性というのを追求して、今に繋がるような機械式の有名ブランドとか出てきていると思うんですけれども、現代における正確性及び隊員に必要な機能を備えた電波腕時計の中では、G-SHOCKが全てカバーしているので、隊員には、とても多く選ばれるブランドとなっております。

続いて多いのは、ガーミンです。ガーミンがなぜ多いのかといいますとランニングがやはり大きいかなと思っております。自衛隊は、年に2回から3回体力測定があり、基本的に3KMを測定したりします。

やはりこれに向けてランニングと体力づくりというのは常に必要になってくる中、このGPS等を備えたガーミンというのはとても使いやすいです。私も自衛官時代は基本的にガーミンをつけて仕事をしておりました。これもまた電波完備で軽いですし、G-SHOCKに比べると値段は上がりますが非常に使いやすいです。

このランニングは、自衛隊において非常に重要なものであり、私はランニングの速さと余興、これだけで階級を上げてきた人間ですので、スキルを向上させるガーミンという腕時計は非常に自衛官にも好まれていると思います。ちなみに私は退官した後も新しいガーミン買いまして、健康維持に努めております。

そして、今世界中で売れている腕時計アップルウォッチはどうなのかといいますと、これはあまり好まれない印象があります。まず電池が結構切れやすいっていう点もありますし、後はやはり国家機密等を扱う部隊において、アップルウォッチは性能が高すぎるという事も問題ありかと思います。

また、あまりにも価格が高すぎます。あまり深いことは言えませんが、米軍等の施設。ここに入る時もアップルウォッチは禁止、その他の結構厳しい場所ではアップルウォッチを外すように言われます。あとはやはりちょっと衝撃に弱いような印象もあります。ディスプレーが割れるような危険性があります。事務職で部隊によっては着用している方も稀にいますが、アップルウォッチはなかなか好まれない感じはあります。

私も持っており、時々付け替えたりしてアップルウォッチを使用するのですが、頻度は少なめでした、よっぽどアップルデバイスが好きな人とじゃないと、このアップルウォッチは着けないかなという印象です。

機械式腕時計…

機械式腕時計はどうか、、、これはあまりつけている人がいない印象です。私の周りにはほとんどいなかったですね。理由として、いい時計をしていると先輩からの指導が入ることがあります。

もう何十年も前の話になるんで、現代ではこういうことはないんですけれども、高級時計をビールの中につけられた人を見たことがあります。今では絶対ないと思うんですが。あと先程もお話しさせていただいたとは思いますが、現代戦闘においてこの1秒のズレっていうのは職務上厳しいものがあります。

よく機械式時計でタイムハック機能とか、あると思うのですが毎回これが現代戦闘においては必要になってきます。やはりその辺は手間になりますよね。新人教育私教官をやっていたのですが、1秒の遅れっていうのは本当に命取りになります。

1秒遅れただけで連帯責任の訓練が始まったりする事もあり、あまり機械式時計っていうのは自衛隊という職業柄、はまらない印象があります。あと、ものによりますが高級機械式時計はめちゃめちゃキラキラすると思いますが、敵に発見されるリスクがありますので、仕事中はなかなか使いづらい感じになってる印象がありますね。

このような理由から仕事で機械式時計をつけてる人が全くいませんでした。そして、別に時計の話をすることも全くなかったので、周りにロレックス、いわゆる高級時計ユーザーはほぼいないという印象だったのですが、意外と隠れ高級腕時計好きはいたのです。

私がこのYOUTUBEを始めたことによって、元同業の隠れ腕時計好きが、実は俺高級時計好きなんだよねと、いうような形で話されたり、別部隊の人から電話がかかってきたり、今までつきあってて高級時計の話を一言もしてなかった人が、実はオメガのスピードマスターを持っていたり、ロレックスでサブマリーナのセミビンテージモデルを持っていたりという話を聞いてびっくりしました。

また、このYOUTUBEが大きくなるにつれて、日本中の腕時計好き自衛官から連絡が来たのですが、これもまた衝撃で、なんと雲上度計を何本も持たれてるような腕時計好きの方。これ一人や二人じゃないんです。

これははっきり言って衝撃的でしたね。見えてないところで、実はみんな隠れて高級時計を愛している人が実はいたのだということで、僕は嬉しくなりましたね。意外とこれはYOUTUBEをやっていて思うのですが、高級腕時計好きというのは周りにいない、というのはあるあるだと思います。実際は気づいていないだけですが。

私は自衛官だから周りにいないと思っていたのですが、会社員の方々でも、やはり周りには高級時計好きは、ほぼいないよと言う印象ですので、意外とこれは自衛隊だけに限らないな、という風に思いました。

パイロットと腕時計

続きまして、パイロットはどのような腕時計を着けているのか、という話しになるのですが、やはり、ブライトリングが一番に最初に浮かびますね。基本的に自衛官は腕時計に興味がない方が多いと思うのですがパイロットになったら危険手当で給料も増えます。

そんな中でやはり、いい時計を買おうという思考になってきます。最初にも言いましたが、高級時計のパイロットウォッチというとブライトリング。だから、やはりパイロットの方はブライトリングをつけている印象がありました。

私も高級時計に興味がない時はブライトリングしかないと思っていたのですが、今となっては、ハミルトンであったり、シチズン、そしてロレックスでもパイロットウォッチはいっぱいありますよね。本当は選ぶブランドモデル結構あるとは思うのですが、パイロットの方々はほぼブライトリング一択ですので、私はパイロットの方に、様々なパイロットウォッチがあるんだよというのを今後伝えていけたらなと思います。

でも、実際戦闘機に乗っている時は皆さん、高級時計は着けてないですね。やはりG-SHOCK等に付け替えてる印象があります。

上官と腕時計

続いて、上官の腕時計という話になるのですが、あまり現場に出なくなって、事務作業等や米軍との会食、また式典等に出られる事が多くなります。このような方々は結構高級時計つけているような印象があります。また、私が一時期ロレックスつけてる自衛官はいないのかとずっと探してたいのですがほとんど見ることがなく、一人上官でオイスターパーペチュアルをつけられておりました。

出会った時感動でした。この方は色々な式典等に出られたりするような方ですので、とてもいいなという風に思いました。以前、テレビで見た時、航空幕僚長などの階級がかなり上の方がグランドセイコーを着けているのを見たことがあります。

これは非常に良かったです。やはり日本を守る防人としてグランドセイコーを上官が付けるというのは非常に素晴らしいことだと思います。私が航空自衛隊を辞める時に後輩が幹部に昇格しました。自衛隊は特殊で、幹部に途中からなれる、このような制度があるんですけれども、一般から幹部に昇格するという時点において、何か時計が欲しいということを言っておりましたので、私はグランドセイコーの水面を紹介しました。

この水面を一緒に買いに行ってた動画はYOUTUBE上に上がってるんですけれども、非常に感動しておりましたし、私も後輩が幹部になって、そしてその幹部がグランドセイコーのしかもこの水面をつけているというのは、ものすごく格好いいと思いました。

日本の誇りだと思いますし、全く嫌味にならないと思います。やはり高級時計を着けて国民と会った時あまりにも有名な高級時計だったら、今の時代X等につぶやかれかねませんから。その中でグランドセイコーの水面というのは、もう最高級の素晴らしい腕時計だなということで、今でも彼は着けております。

このグランドセイコー水面の限定モデルを紹介できたことは、私にとってもとても嬉しいです。現場以外の作業をしている航空自衛官の方、ぜひグランドセイコー着けてみてはどうでしょうか。

企画大失敗

以前、私がYOUTUBEを始めて自衛官として腕時計でやったことの中にオリンピックの支援というのがありました。私はYOUTUBEでも公開しておりますが、ロレックスGMTマスターの金無垢モデルを保有しておりました。その時、私は自衛隊を辞めることは決めておりましたので、自衛官というよりユーチューバーとしてバズりたいという気持ちがあり、世界的に何かバズれることはないかと考えました。

そして、私がとった行動は金無垢を着けてオリンピックの支援に当たるということでした。多分、世界的に見たら、日本の軍人の年収が約400万円、当時900万円の並行価格の腕時計をつけているというのを外国人が見た時にバズるかなと思ったのですが全くバズることはなく、その場で終わったのは非常に悲しい思い出です。

そのような感じで、高級時計というのはなかなか気づかれないということが結構あります。しかしながら、我々腕時計好きは気付かれなくても楽しいんです。自衛官時代、色々思い出がありましたが是非自衛官の方にはいい時計を着けて欲しいです。

やはり皆さんは安定した給料をいただいておりますし、皆さんが高級時計をつけることで、業界は発展していくと思います。なかなか仕事中に高級時計をつけるというのは厳しいですが、いい時計を保有するということは、私は人生の満足度がとんでもなく上がると思っております。

ギャンブルや酒、そのようなものに結構お金を消費していく人がいます。それもいいとは思うのですが、それを高級時計に変えることで、少し豊かな人生に変わっていくのではないかなという風に思っております。

いろいろお話ししてきましたが、自衛官に勧めしたいのはグランドセイコーです。やはりこの国を守る自衛官として国産腕時計。これは非常に最高だと思います。私もこれだけ腕時計を腕時計沼にはまるまでは全く知らなかったのですが、やはり腕時計と軍隊というのは非常に関わりが深いですよね。

むしろ、そこからしっかりと発展を遂げてきたような歴史が様々なブランドで見ることができます。軍事作戦になると、やはり命がかかわってきますから、精度を高めたり、実用性を高めたり、そのような中で腕時計というのは進化して今に至ると思います。軍との深いつながり。これを隊員がわかれば、さらに腕時計っていいものだなと思うと思います。私は今後もこのYOUTUBE活動をを通して、日本を守る自衛官の皆さんに最高の1本を気づいてもらえるよう、情報をどんどん発信していきたいなと思います。

ぜひ、日本中の自衛官の方が私を登録していただけるように、今後もしっかりと活動していきます。本日は腕時計と自衛官この関係性について話してみました。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。ムケムケOK ではまた。

ムケオRoleX-マラソン(腕時計MKO)
1989年長崎出身。元航空自衛隊弾道ミサイル対処要員。2020年コロナ禍で腕時計YouTube【ムケオRoleX-マラソン(腕時計MKO)】を開設、全てを捨てて高級腕時計に人生全振り、高級腕時計による高揚を共有、この深すぎる腕時計の沼を冒険中。

Youtube公式サイト:ムケオRoleX-マラソン(腕時計MKO)

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