HG TOPICS Vol.18
RICHARD MILLE
世界陸上で大注目! アスリートの腕に巻かれた時計
8月4日から13日までロンドンで開催された陸上競技の最高峰「2017年世界陸上競技選手権大会」。この大会で輝かしい成果を残した時計ブランドがあった。2人の選手の腕に巻かれ、揃ってゴールドメダルを獲得したリシャール・ミルだ。
腕に巻いたひとりは、男子走り高跳び、カタール代表で2m35cmを跳んだムタズ・エサ・バルシム選手。そしてもうひとりが、男子400mの南アフリカ代表、43秒98でロンドン・オリンピックスタジアムのトラックを駆け抜けたウエイド・バンニーキルク選手。
彼らが着用した超薄型トノーモデルの「RM 67-02」は、“アスリートの第2の皮膚になるような腕時計”というコンセプトの下、ケース構造を強化。さらに新型ストラップで最高の装着感、ブランドの自動巻き腕時計史上最軽量の総重量32グラムを実現した。
これまでF1やテニスやゴルフなどで伝説を生んできたが、世界陸上でもリシャール・ミルを着けると勝てるという伝説が更新された。
「RM 67-02 オートマティック ウエイド・バンニーキルク」。400mの世界記録保持者で世界陸上では400mで金メダル、200mでも銀メダルを獲得した「短距離界の超人」。母国・南アフリカのグリーン&イエローのカラーが印象的。自動巻き。ケースサイズ47.52×38.7mm。グリーンコンフォートストラップ。50m防水。1501万2000円。
「RM 67-02 オートマティック ムタズ・エサ・バルシム ハイジャンプ」。カタールカラーのディープホワイト&レッドのベゼルが印象的な超薄型スケルトンモデル。ケース素材はカーボンTPTRでローターもカーボンTPTR&ホワイトゴールド製。自動巻き。ケースサイズ47.52×38.7mm。ホワイトコンフォートストラップ。50m防水。1501万2000円。
TAG HEUER
復刻モデルを牽引. 伝説モデルが一堂に集合!
去の傑作を現代の技術で再現した復刻モデルは、時計が好きになった人にまずオススメしたいもののひとつ。過去の膨大なモデルの中から厳選・復刻されるだけに、どのモデルにもブランドのヘリテージ(歴史と遺産)が凝縮され、その魅力のエッセンスを間違いなく楽しむことができるからだ。
そのため、一流ブランドは過去の製品の収集と保存に力を入れ、復刻モデルを積極的に展開している。例えば、タグ・ホイヤーは今年の新作に1960年代の名作「オウタヴィア」を復刻させるなど、アーカイブの掘り下げに余念がない。
(上)1970年にスティーブ・マックイーンが映画「栄光のル・マン」で着用した「モナコ」のオリジナルモデル。左リューズで搭載ムーブメントは世界初の自動巻きクロノグラフムーブメント「キャリバー11(クロノマチック)。(下)1964年製の「カレラ」ファーストモデル。
Text:Yasuhito Shibuya
2017年9月「HORLOGERIE]本誌より引用(転載)