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PATEK PHILIPPE エレガントに生まれ変わった手元の輝けるパートナー

パテック フィリップを取り巻く女性たちの歴史は、19世紀にさかのぼる。1851年、ロンドンで開催された万国博覧会で、会場を訪れたヴィクトリア女王をことに喜ばせたのが、このメゾンのペンダントウォッチだった。

女王の瞳の色と同じブルーで彩られた品が献上され、さらにもう一つ女王自らが買い上げたという。また1868年には、ハンガリーのコスコヴィッチ伯爵夫人が、金のブレスレットウォッチを買い求めた。

これは大粒のダイヤモンドをあしらったブレスレットに精巧な時計を組み込んだもので、スイスで初めて作られた腕時計とされている。他にもオーストリア=ハンガリー帝国の美貌の皇妃エリーザベト、ノーベル賞の栄誉に輝いたキュリー夫人など、パテック フィリップを愛したといわれる歴史上の女性たちは数知れず。

それは、このメゾンが女性たちと深く関わり合い、親しく寄り添ってきたことの証しに他ならない。昨年秋、電撃的に発表された新しい「Twenty〜4 オートマティック」は、自動巻きムーブメントを搭載したラウンドシェイプ。

1999年にこのコレクションがデビューしたときは、アール・デコ様式の直線を生かしたレクタンギュラーで、ムーブメントは主にクォーツだった。今回のコレクションはよりフェミニンな優しさを増し、ジュエリーを思わせる光輝を優雅にまとっている。

ベゼルを飾るのは、ダンテール(レース)と呼ばれる特殊なセッティングのダイヤモンド。山東絹(つむぎ風のシルク地)の風合いを思わせるサテン仕上げの文字盤も美しい。実際に身につけてみると、しなやかなブレスレットが腕に心地よくフィット。

クリエイティブ・ディレクターを務める、サンドリン・スターンの視点がすみずみにまで行き渡っているのだ。これまで常に女性とともにあったパテック フィリップ。

この新しいウォッチも、日々を生き生きと暮らす現代女性たちのライフタイムに、きらめきを放ちながら寄り添ってくれる。そして毎日の大切な一瞬一瞬を、ともに刻み続けてくれることだろう。

Twenty~4 オートマチック

2018年秋、ミラノで発表されたばかりの最新作。直径36mmのつけやすいサイズで、入念なポリッシングによってローズゴールドにきらめきが与えられている。ダイヤモンドは469石(計1.88カラット)ものピュア・トップウェッセルトン・クラスの石を厳選し、白く澄んだきらめきを実現。セッティングにもこだわりがあり、2列になったダイヤモンドをずらして配置することで、デリケートなレースを思わせる効果を生み出している。昼も夜もつけていられるこのシンプルな美しさは、大きな魅力だ。自動巻き。18KRGケース×ダイヤモンド。ケース径36mm。パテック フィリップ ジャパン・インフォメーションセンター 問03-3255-8109

Photographs:Hisashi Wadano
Styling:Katsuya Kubokawa
Text:Keiko Homma

2019年3月「HORLOGERIE]本誌より引用(転載)

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