トラディショナル・エクストラフラット・ パーペチュアルカレンダー パトリモニー・オートマティック レディスウォッチ
・ヴァシュロン・コンスタンタンは「、トラディショナル」と「パトリモニー」コレクションから女性向けの新しいモデルを発表。
・自社製キャリバー1120 QPを搭載する「トラディショナル・パーペチュアルカレンダー・エクストラフラット」は、ダイヤモンドをあしらった直径36.5㎜のホワイトゴールドとピンクゴールドの2モデルを展開。
・自社製キャリバー2450 Q6/3を搭載する「パトリモニー・オートマティック」は、ホワイトゴールドとピンクゴールドから、新たにベゼルもしくはダイヤルにダイヤモンドをあしらった、グラデーション効果の4モデルを展開。
・全6モデルは、全てインターチェンジャブルストラップを採用。
2022年3月30日、ジュネーブ2世紀以上に渡り女性用の時計に目を向けてきたヴァシュロン・コンスタンタンは、クラシックコレクションから新たなモデルをWatches and Wonders 2022で発表します。
一段と高まる女性の複雑な機械式時計への要望に応え、超薄型の「トラディショナル・エクストラフラット・パーペチュアルカレンダー」は機械式ならではの技術を極め、女性らしさを表現しています。また、ヴァシュロン・コンスタンタンの古典主義な時計製造を象徴する「パトリモニー・オートマティック」は、ミニマルなデザインで上品さを見事に表現しています。
ヴァシュロン・コンスタンタンと女性:時代を超えて紡がれた物語
女性たちは非常に早くから時計に関心を抱き、時には珍しい、しかし一般的には本物の宝飾品としてデザインされたものを衣服に装飾として飾ることがありました。しかし、それは実用的な面を損なうものではなく、女性を意識して作られたリピーターウォッチやカレンダーウォッチがいくつも存在したことがその証です。女性たちはまた、腕時計をいちはやく取り入れる役割を担っていたのです。
ヴァシュロン・コンスタンタンは、18世紀に作られた女性用懐中時計から、現代の数々のエレガントな時計まで、それぞれの時代に足跡を残しています。機能的または儀式用の時計、ジュエリーウォッチ、スポーツウォッチなど、ヴァシュロン・コンスタンタンのレディスアイテムは、常に芸術的感性の進化やファッショントレンドが反映されてきました。
それは、女性にむけて絶えず新しいデザインを提案し、技術を開発してきたと同時に、時計造りへのこだわりによってメゾン独自の時計の美学を形作ってきたのです。ヴァシュロン・コンスタンタンのアーカイブでは、メゾンの歴史において非常に早い時期に製作されたレディスウォッチの起源をたどることができます。
その中にはイエローゴールド製で、クォーターリピーターとオフセンターのスモールセコンドが備わる1838年の時計も含まれます。その後、数十年にわたり、時には貴金属のハンターケースを用い、時には複雑機構を搭載した貴重なモデルが次々と発表したことがそれを裏付けています。
やがてそれは初の腕時計へと道を開き、1889年には、ヴァシュロン・コンスタンタンのコレクションにおける最初の女性用のアクセサリー腕時計の誕生へと至りました。20世紀に入ると、メゾンの女性用時計は、アールヌーヴォーに続いてアールデコの影響を受けながら、ジュエリーウォッチを中心に、時代の精神を見事に体現した女性らしい時計を発表してきました。
1938年までヴァシュロン・コンスタンタンのフランスでの代理人を務めたヴェルジェとの提携で、東洋芸術や古代ギリシャから着想を得て、カメオをあしらった女性向けのモデルも誕生しました。1940年代以降は、女性は腕時計を着用するようになりました。
アールデコ時代の幾何学的なラインは、次第に影を潜め、より官能的なフォルムへと変化をしていきました。時を告げる宝石としてデザインをしたり、カバーで時刻を隠す「シークレットウォッチ」が人気を博したりと、ヴァシュロン・コンスタンタンは、現代的な感覚を反映したデザインで、独創的なスタイルを確立してきました。
1970年代に入ると、ヴァシュロン・コンスタンタンは、これまでのレディスウォッチのスタイルにとらわれず、新しいことを試みるようになり、現代女性にむけた「オーヴァーシーズ」は、スポーティなデザインを取り入れました。
さらに「トラディショナル」と「パトリモニー」コレクションは、女性のために洗練された技術と美しさを伝えるためにデザインされました。このアプローチは、2020年に発表したオートクチュールの世界から着想を得た「エジェリー」で、時計製造の専門技術と何世紀にも渡ってメゾンが業績を積んできた女性らしいデザインコードへの細やかな感覚を見事に体現しています。
ヴァシュロン・コンスタンタンは、今年、これまでの伝統を受け継ぎ「トラディショナル」と「パトリモニー」の両コレクションから新しいモデルを発表しました。
トラディショナル・エクストラフラット・パーペチュアルカレンダー 発売時期:2022年7月
ジュネーブの偉大な時計製造の伝統が刻まれた、シンプルウォッチから高度な複雑機構を搭載したあらゆる時計に適用するようにデザインされた「トラディショナル」コレクションから、女性向けの新しい時計を発表します。この「トラディショナル・エクストラフラット・パーペチュアルカレンダー」は、女性の複雑時計に対する要望に応える時計です。
自社製キャリバー1120 QPを搭載したこの時計は、グレゴリオ暦の特徴的なカレンダーシステムを優美に表現しています。日付、曜日、閏年を含む4年周期の月を表示し、西暦2100年まで修正の必要がなく、このカレンダー表示に加わるムーンフェイズ表示は6時位置に配されています。
このム ーブメントのもうひとつの特徴は薄さで、厚さがわずか4.05mm、直径36.5㎜、厚さ8.43㎜のケースに収められ、完璧な視角的調和を実現しています。キャリバー1120 QPは、1950年代以来、超薄型ムーブメントで数々の記録を打ち立ててきたメゾンの専門技術が反映されています。
サファイアクリスタルのケースバックから見えるこのムーブメントは、276個の部品から成り、非常に丁寧な仕上げによって高貴な時計製造の伝統が息づいています。ペルラージュがダイヤル側に施された地板、コート・ド・ジュネーブのモチーフで装飾されたブリッジ、手作業による面取り、サーキュラーサテン仕上げの軸穴、磨き上げられた歯車などです。
22Kゴールド製のセグメントはローターもコート・ド・ジュネーブのモチーフによって装飾され、メゾンを象徴するマルタ十字をかたどったオープンワークのモチーフが施されています。
ヴァシュロン・コンスタンタン独自のスタンダードを見事に体現し、美しいデザインに高度な技術が反映されたこの時計は、目には見えない細部にまでも卓越性を追求し、またその姿勢への称賛も込められています。
18Kホワイトゴールドと18Kピンクゴールドの2種類を展開するこのモデルのデザインは、20世紀前半にメゾンが発表したモデルから着想を得たもので、コレクションの特徴である控えめな印象に加え、段差のつけられたラグとケース、縦溝模様を刻むケースバック、ドーフィン型針、バトン型インデックスで区切られたレイルウェイ型ミニッツトラックなど、いくつかの特徴的な装飾が施されています。
またこのパーペチュアルカレンダーは、機能がフォルムを決定するべきだという当時の方法論に従い、カレンダー表示の読み取りやすさに特に配慮してデザインされ、細身のベゼルによってダイヤルの空間が広々と確保されています。
ダイヤルは、ホワイトゴールドモデルにはブルーグレーに着色したマザーオブパール、ピンクゴールドモデルにはホワイトのマザーオブパールがあしらわれています。オパーリン仕上げのムーンフェイズ表示のディスクは、いずれもダイヤルと同色で、月と星のモチーフにはケース素材のゴールドと同じ色合いのゴールドに揃えられています。
ベゼルとラグには76個のラウンドカットダイヤモンドが、また、リュウズにもラウンドカットダイヤモンドがあしらわれ、上品な演出をしています。この「トラディショナル・エクストラフラット・パーペチュアルカレンダー」は、コレクションでは初めてとなるインターチェンジャブルストラップが付属し、工具を使わずにプッシュボタンひとつでストラ ップ交換ができます。
各モデルには、グレーブルーまたはローズベージュのアリゲーターレザーストラップが付属し、17個のラウンドカットダイヤモンドをあしらったホワイトゴールドまたはピンクゴ ールドのピンバックルが組み合わされています。
パトリモニー・オートマティック 発売時期:2022年 9月
「パトリモニー・オートマティック」は、洗練された美しいデザインによって、ミニマリズムの芸術を象徴しています。1957年にヴァシュロン・コンスタンタンが製作した歴史的モデルから着想を得て、そのクラシカルなラウンド型ケースや超薄型のスタイル、タイムレスなエレガンスを受け継ぐ「パトリモニー」コレクションは、2004年の発表以来、控え目で上品な時計製造の美学が特徴的です。
「パトリモニー」の特徴である無駄のないシンプルなデザインの精神を受け継ぎ、新しいモデルでもこの精神は再考されました。18Kホワイトゴールドまたは18Kピンクゴールド製の直径36.5㎜ケースの曲線が新しくデザインされ、リュウズは丸みを帯びています。
ダイヤルは、ホワイトゴールドモデルは深みのあるブルー、ピンクゴールドモデルは赤みがかったピンクで彩られ、わずかに盛り上がったダイヤルの上を滑るリーフ型針もダイヤルに合わせてカーブを描くように配置されています。
これらの色合いは、ダイヤルの中心部が明るく、外に向かって暗くなる、グラデーション効果によって時、分、秒の表示に光と奥行きをもたらしています。6時位置の日付ディスクはダイヤルと同色で、ダイヤモンドがあしらわれたこれらのモデルは、細部にまでこだわりが感じられます。
2種類のモデルは、ベゼルにセットされた72個のラウンドカットダイヤモンドがペルラージュ仕上げのミニッツトラックを明るく照らすデザインまたは、ゴールド製のアプライドインデックスの間に48個のダイヤモンドでミニッツトラックが構成されています。
ミニッツトラックに施されたダイヤモンドは、ダイヤルがドーム状にカーブしているために非常に複雑な作業であり、細部へのこだわりがヴァシュロン・コンスタンタンの時計製造において不可欠だという時計造りの姿勢が見て取れます。
これら4つの新しいモデルは、時、分、センターセコンドによる秒表示と、窓による日付表示を行う自社製キャリバー2450 Q6/3を搭載しています。振動数は精度と信頼性のどちらの点でも素晴らしい毎時2万8800回に設定され、40時間のパワーリザーブを備えています。
196個の部品から成るこの自動巻きムーブメントは、厚さわずか3.6㎜です。ケースと同様にムーブメントの仕上げも、ペルラージュを施した地板、コート・ド・ジュネーブのモチーフで装飾し手作業で面取りしたブリッジ、スプリング類に求められる仕上げ、輪列の歯車の溝のポリッシュ仕上げとカナの艶出し仕上げといったジュネーブ・シールが規定する要件を満たします。
そして透明なケースバックからは、メゾンを象徴するマルタ十字から着想を得た22Kゴールド製のオープンワークのローターも目にすることができます。新しい「パトリモニー」の時計には、インターチェンジャブルな虹色の輝きを放つサテン加工を施したナイトブルーやローズベージュのアリゲーターレザーストラップが付属され、工具を使わずにプッシュボタンを押すだけで簡単に交換することができます。
The Anatomy of Beauty (美の構造)
新しい「トラディショナル」と「パトリモニー」のモデルは、メゾンが掲げた2022年のテーマ “The Anatomy of Beauty” (美の構造)に相応する時計であり、細部まで気配りを徹底するメゾンの姿勢を称えています。
この並外れた労苦が求められる細部へのこだわりは、デザイナーの美的選択や好み、そして職人による入念な仕上げ作業によって表現されています。ヴァシュロン・コンスタンタンの時計のあらゆる部品は、たとえムーブメントの組み立てが終わると見えなくなる部品であっても、細やかな配慮が行き渡っています。
鋭い目の持ち主は、ダイヤルに施された繊細なギヨシェ彫りの模様や宝石、ミニッツトラックにセッティングされた宝石を見逃さないでしょう。またブレスレ ットのリンクには、メゾンを象徴するマルタ十字が象られていることも見抜くでしょう。
トゥールビヨン・キャリッジで秒表示に用いられる小さな青焼きのスクリューやミニットリピーターのハンマーのミラーポリッシュ仕上げにも気付くはずです。今年発表された「レ・キャビノティエ・ミニットリピ ーター・トゥールビヨン-フライング・ダッチマン(さまよえるオランダ人)-」に用いられたプレートの面取りやブリッジの丸み仕上げに見られる職人の繊細なタッチを称賛し、稲妻に切り裂かれた荒海に翻弄される船を描いたミニチュアエナメルの絵画を賛美するでしょう。
ヴァシュロン・コンスタンタンでは、何ひとつとして成り行きに任せず細部への気配りこそが美の構造を繊細に形作っているのです。
Vacheron Constantin
1755年に創業したヴァシュロン・コンスタンタンは、265年以上にわたり一度も時計づくりを中断したことがない、時計製造の分野で世界最古のマニュファクチュールです。
何世代にも渡る名工たちによって培われた時計づくりの卓越した技術と洗練されたスタイルを途切れなく代々継承し、そこに根差す輝かしい遺産を守り続けてきました。メゾンが創作する時計は、控えめで気品豊かなスタイルに高級時計の素晴らしい価値が体現されています。
その一つ一つに、最高峰の職人技と仕上げを維持しながら、ヴァシュロン・コンスタンタンならではの技法や美意識が表現されています。ヴァシュロン・コンスタンタンを代表するコレクション「パトリモニー」や「トラディショナル」、「メティエ・ダール」、「オーヴァーシーズ」、「フィフティーシックス」、「ヒストリーク」、そして「エジェリー」などでは、つねに比類ない伝統と革新の精神が一体になっています。
さらにメゾンでは、時計に精通した顧客の方々の難しい要望に応え、“レ・キャビノティエ”部門を通じて特注によるユニークピースの提案も行っています。
ウェブサイト:Vacheron Constantin 公式サイト