【HG column 01（オルロジュリーVol.35）】PELLE MORBIDA

2022.04.19

トートバッグに息づく美しきマラケシュ

PELLE MORBIDAの2022 S/Sの新作が注目されている。鮮やかな色が次々にあふれ出す万華鏡のような街、モロッコ・マラケシュのマジョレル庭園にインスパイアされたパッチワークシリーズだ。

モチーフとなったマジョレル庭園は鮮やかなマジョレルブルーと美しい幾何学模様に彩られた空間で、トップメゾンのレジェンドがこよなく愛したヴィラとしても知られている。バッグの幾何学模様はまさにマジョレル庭園をイメージしたデザインで、マラケシュのアーティスティックな息吹やリゾートの優雅な雰囲気が見事に表現されている。クオリティはこれぞPELLE MORBIDAというレベルの高さだ。

厳選された素材を一枚一枚丁寧に裁断し漉きを施すなど、手仕事ならではの上質な仕上げからは、“良いものを永く”というブランドの真摯な姿勢が伝わってくる。もうひとつ2022 S/Sの新作にはモロッカンスタイルのオリジナル柄のシリーズもリリースされている。

モロッカンスタイルとはモロッコ建築の装飾に用いられる伝統的な幾何学模様だが、バッグにシックな美しさとどこか素朴な表情を与えている。こちらはプリント一枚の仕上げとなるので軽量なのが特長。軽やかでありたい春夏シーズンには重宝しそうなシリーズである。

パッチワークシリーズはボストンバッグ、トートバッグ、ミニトートバッグの3タイプ。カラーは鮮やかなグリーン×ブルーのコンビ、モダンなブラック×ホワイトのコンビ、シックなオールブラックの3色。画上左／ボストンバッグ「MAJORELLE」(W42×H35×D16cm)。16万5000円。画上右／ミニトートバッグ(W30.5×H20.5×D13cm)。6万9300円。

トートバッグ(W41.5×H30×D16cm)。12万1000円。