【ZEGNA】『BORN IN OASI ZEGNA』 ブランドのフィロソフィー描いたアートブックを発売

『ミラノ、ゼニア本社にて行われた「BORN IN OASI ZEGNA BOOK EXHIBITION」の様子 Credit: courtesy of ZEGNA 』

ゼニアのブランドのフィロソフィーを表現したアートブック、『BORN IN OASI ZEGNA』が登場。年齢や場所を問わず、すべての人に同じ臨場感と感動を与えながら語りかけ、見る人を喜ばせ、楽しませることを目的に製作されたまさに読者をオアシスに誘う本だ。視覚に訴える内容をゆったりと味わい、紙の感触と目に映る色彩を楽しみながら、どっしりとした、かぐわしい書物のページをめくり、目で、頭で、手のひらで、その感覚を受け止めることができる。本は過去の業績をただ褒め称えるのではなく、同じような偉業を達成しようという決意をもたらす、刺激を与える存在としての遺産の器にもなる。

アートブック 『BORN IN OASI ZEGNA』 ¥44,000(税込) Credit: courtesy of ZEGNA

アートブック『BORN IN OASI ZEGNA』は、ゼニアが生んだ種から花開く、時代を超越した資料であり、プレーブックであり、視覚に訴えかける物語でもある。その種が世界にまかれて、さらに多くの花を咲かせる。巡る季節を追って、循環する時間、そして時間という概念を超え、イメージ、イラスト、言葉、歴史の断片で満たされていく。どのページもその入口となっている。『BORN IN OASI ZEGNA』は、ゼニアが作り出そうとしている美の背後にある、人と環境、価値観と幸福を一つの思考様式の中で束ねる精神を明らかにする。

国道232号線の周りに広がる自然保護区「オアジ・ゼニア Credit: courtesy of ZEGNA」

地域社会とその土地に対する責任は、1910年の創業以来ゼニアを動かし続けてきた理念だ。このアートブックの着想源となったオアジ・ゼニアは北イタリア、ピエモンテ州ビエッラ・アルプスに100km²にわたって広がる自然保護区だ。前世紀の初め、エルメネジルド・ゼニアは、所有する毛織物工場を取り囲む山岳地帯で大規模な森林再生計画に着手し、232号線を建設して山の両側をつないだ。オアジ・ゼニアを生んだ森林再生・地域社会発展プロジェクトを通じて、今や50万本を超える木々が植えられ、人と産業と自然の結束と調和が促進されている。この創業者のビジョンは、他に類を見ない社会意識と環境意識のモデルとして、代々オアジ・ゼニアの保全を続ける人々によって大切に育まれてきた。

オアジ・ゼニアは、ゼニアの価値観が生まれた場所であり、すべての中心なのだ。

そのオアジ・ゼニアが今、旅に出る。最初の目的地はミラノ。4月19日、ゼニアからミラノ市に大聖堂広場の新しい花壇が正式に寄贈され、世界中に新しいオアジ・ゼニアを作ることを目指すプロジェクトが幕を開けた。プロジェクトの目的は、地球と自然に対する敬意を持つことの価値、都市の緑地を通じて人が自然の生態系に歩み寄る重要性、そして生物多様性の保護と社会的責任を伝えること。これらはすべて、オアジ・ゼニアの礎となっている概念だ。

『BORN IN OASI ZEGNA』はミラノデザインウィークの期間中、ミラノの街中でのインスタレーションを経て、最後はゼニア本社の没入型展エキシビションとしてクライマックスを迎えた。4月16日から21日まで一般公開されたこのインスタレーションは、本のページをオアジ・ゼニアの植物で埋め尽くされた探検の場へと変え、オアジ・ゼニアの精神を原点へと導く。

書籍『BORN IN OASI ZEGNA』は現在、ゼニア銀座店とゼニア公式オンラインストアで販売しています。

WEBサイト:ゼニア公式サイト

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