【藤崎聡子の一品×逸品ワイン】持ち込みたくなる 夏のお酒
夏に美味しくお酒を味わうコツは温度管理。少し冷やしめでスタートすることがどの場所で飲んでも格別な時間を過ごせるだろう
コロナ禍、という言葉がはるか昔のように感じる今日この頃。旅行へ行く機会も増え、移動することに抵抗がなくなってきた方も多いと思います。
一方旅先での楽しみ方も増えました。今まではどこか美味しいお店での食事がメインだったかもしれませんが、最近では市場で魚をおろしてもらい、ホテルへ戻って部屋で楽しむ、持参したお酒でアペリティフをした後にレストランへ向かう、など自分の旅行スタイルに食をカスタマイズされる方が増えています。旅先で一番困るのは「飲みたいお酒に出合えない」ということ。であれば用意して持っていくことで新しい楽しみが増えるのではないでしょうか。今回ご紹介する3本はまさに「持っていきたくなるお酒」にふさわしい存在と言えるでしょう。
世界中のアルコールの中で温度の幅が一番大きいのが日本酒。氷酒から熱燗まで約60度の差があります。飲みたい温度帯で選べるのも面白い。熱い夏を過ごすには冷えた味わいを選ぶこと。これが至上の喜びへと誘います。
シャンパンであればマグナムサイズはいかがでしょうか。レギュラーサイズの2本分ということもあり、存分に楽しめると思います。これはパーティへお呼ばれされた時にもふさわしいアイテムです。
自分で飲み方を選べるビールタイプもこの夏ブレイクするでしょう。ウィスキーとは違い、柔らかく味わいやすいアタックなので濃さを調節できるのも魅力的。これはケースで購入をお勧めします。これら3本、シーンによって使い分けできるのも良いですね。
透明感のある味わいは優しく、そしてもう一口欲しくなる
通年販売はせず4月~9月まで、という夏季限定商品。しぼりたて本来の美味しさであるフレッシュ感を尊重し、火入れ、加熱殺菌をせず低温貯蔵することで生き生きとした口当たりに仕上がっている。アルコール度数は14度、軽い印象ながら余韻にしっかりとした米の旨味が味わえ日本酒のチャーミングな印象を醸し出している1本。「久保田 翠寿(すいじゅ)」720ml ¥3,432 問い合わせ 朝日酒造 (税抜き¥3,120)
ボトルサイズからもわかる熟成の面白さは最高峰のピノ・ノワールゆえ
2012年収穫のピノ・ノワールは小粒ながら非常に濃縮しており他の年とは一線を画す、と見極めたアンリ・ジローが限定生産で誕生させた1本。1,500ml(マグナム)、3,000ml(ジェロボアム)の2サイズのみ展開。ゆるやかな熟成から生まれる芳醇な味わいはまさに別格。「アンリ・ジローDP12」1,500ml ¥1,430,000- 3,000ml ¥3,300,000- 問い合わせ アンリ・ジロージャパン(税抜き:1,500ml ¥1,300,000-、3,000ml ¥3,000,000-)
スクリューキャップの良さにも惹かれる自分好みの味わい方提案
日本のビールだからできる飲み方といえる。ビールとしてはアルコール度数16度と高め、氷を入れて炭酸水で割るというスタイル、海外では氷を入れてビールを飲むスタイルが定着している国もあると思うとようやく自分の好きな味わい方ができるビールが誕生したといっても良いだろう。「ビアボール」334ml ¥568(税抜き) 問い合わせ サントリーお客様センター0120-139-310
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朝日酒造 Tel.0258-41-3777
アンリ・ジロージャパン Tel.03-5777-2639
サントリーお客様センター Tel.0120-139-310
2024年6月「HORLOGERIE]本誌より引用(転載)