Billboard LIVE OSAKAでJAZZライブ -Calmera-「ザッツ・エンタメジャズ・アワー 2019」
writer : 西崎ゴウシ伝説
Calmera(カルメラ)
日本においてジャズミュージシャンのとっての最高峰のステージといえば、BLUE NOTEとBillboard LIVEの二大ジャズクラブでしょう。
BLUE NOTEは言わずもがなニューヨークの老舗ジャズクラブであり、フランチャイズで日本においては、現在、ブルーノート東京、ブルーノート名古屋、モーションブルーヨコハマが存在しています。
一方、Billboard LIVEはアメリカの音楽雑誌「Billboard」とのライセンス契約を元に営業しているライブハウスで、現在は東京と大阪に2店舗存在しています。
そんな日本二大ジャズクラブで僕のやっているジャズバンド「Calmera(カルメラ)」は嬉しいことに毎年秋に「ザッツ・エンタメジャズ・アワー」というライブを東名阪でやらせてもらっており、先日9/27にBillboard Live OSAKAにて今年の初日を迎えることが出来ました。
今回は私事ではありますが、この公演のちょっとしたライブレポート&舞台裏を書かせていただきます。
僕のバンドCalmeraはボーカルがおらず歌がない代わりに管楽器がメロディーをとるインストゥルメンタルの「ジャズバンド」なのですが、なかでも自分たちのカテゴリを「エンタメジャズ」としておりまして、敷居の高いイメージのジャズ音楽を老若男女全ての世代の方が「聴いて楽しい!観て楽しい!」ジャズをモットーに活動しています。
以前に書いた日本のインストジャズの記事もぜひ読んでみてください。
近年盛り上がりを見せている日本のジャズ、通称J-JAZZのムーブメント
普段はライブハウスやフェスにて、全身全霊汗だくになってライブパフォーマンスをすることをモットーにしているので、「ジャズ」とはしていますが、楽曲もロックチューンも多く、スタンディングのお客さんに対して、どちらかというと賑やかなライブをしているのですが、この「ザッツ・エンタメジャズ・アワー」シリーズでは、美味しい料理やお酒を楽しんでもらいながら、あくまで着席にこだわって、座ってでも楽しめるライブをテーマに毎年行っております。
会場に入ると、フロアに飾られた世界的ミュージシャンの数々の写真とサイン。
楽屋にもスネアドラムのヘッドに書かれたサインの数々が貼られています。
各々の楽器のサウンドチェックを行ったのちに全体リハーサルに入ります。
僕たちの場合は主に事前のリハーサルである程度の構想を打ち合わせをしておいて、当日のリハーサルにおいて、最終的な修正や曲のサイズの確認などを行います。
入念に確認をするサックス辻本美博
ベーシストHIDEYAN。とても貴重な1962年製のFender USA JAZZ BASSでCalmeraのサウンドを支えます。
著者の僕が担当するのはパーカッションとギターとトランペットで、主に楽曲において不足するパートを補っております。
個人的に「ザッツ・エンタメジャズ・アワー」が普段のライブと大きく違うのはピアノがグランドピアノを使用するので、ライブハウスの時の電子ピアノの時よりも遥かに温かい音でピアノを楽しむことが出来ます。
このビルボードライブ大阪では、ピアノは世界最高峰のSteinwayのD-274というピアノが置かれてあります。
スタインウェイは楽器自体がよく響く豊かな音色で、大きな音も小さな音も伸びやかで美しい音色を出す事が出来るのでピアニストのより繊細な演奏が可能となるので、世界中のピアニストから圧倒的な人気を誇るメーカーです。
やらしい話ですが価格も都心に新築マンションくらいは購入できてしまう最高級品です。
そんなピアノで聴く自分たちの楽曲は、やりなれた曲の中にも普段とはまた違った表情に出会えたりするのでとても面白いです。
320名が着席できる大きなキャパシティ。
リハーサルが終わると本番まで時間をかけてゆっくり準備しながらコンディションを整えます。
普段のライブにも身体のメンテナンスによく来てくださる理学療法士の菊地先生にウォームアップしてもらうサックス辻本。
ここ数年のCalmeraの衣装はROI’S Tailorというオーダーメイドの仕立屋さんが製作してくれております。
ROI’S Tailorは一人一人の魅力が最大限に発揮できる提案をくださり、面談ののち細かく丁寧に希望に答えてくれます。
Calmeraの衣装も実はメンバー全員が細かく違うデザインになっております。
そんなROI’S Tailorの塚田さん夫妻が、本番前にメンテナンスしてくださってます。
本番は1stステージと2ndステージの二回公演があり、少し違う内容のセットリストでお届けしました。
まだモーションブルー横浜とブルーノート名古屋の公演があるので、内容に関してはあまり書けないのですが、今回は8月にCalmeraが音楽担当をした今野浩喜さん主演のお芝居「上にいきたくないデパート」のメインテーマも演奏させてもらいます。
恒例なのですがホーン隊が抜けてリズムセクションだけの演奏があったり、国産の名曲をCalmera流にアレンジする「エンタメジャズメドレー」もありまして、カッコよかったり、クスッと笑えたり、グっと来たり、演ってる方も観てる人も感情が忙しい楽しい構成になっております。
Calmeraを知ってる人も知らない人も楽しめる内容になっておりますので、ご興味ある方はぜひ遊びにいらしてください!
今回のBillboard LIVE OSAKAも、この後に控えてるMotion Blue YOKOHAMA、NAGOYA BLUE NOTEも料理も一流の料理やお酒を楽しむことが出来ます。
僕たちのライブ以外でも、毎日の様に一流ミュージシャンがライブを行なっております。
やっと涼しくなってきた秋の夜、一流ジャズクラブにてJAZZに酔いしれるのはいかがでしょうか?